浄土院

平等院塔頭二ヶ寺

平等院鳳凰堂の背後に建つ浄土宗寺院で、天台宗最勝院と共に平等院塔頭二ヶ寺の一つ。室町時代、荒廃していた平等院修復のために開創した。現在の平等院は、浄土院と最勝院の住職が交代で管理を行っている。

宇治浄土院

浄土院について

基本情報

寺号
浄土院(じょうどいん)
宗派
浄土宗
寺格
平等院塔頭
創建
1492年~1501年(明応年間)
開基
栄久(えいく)
本尊
阿弥陀如来
駐車場
有料駐車場あり - 土産物屋やコインパーキング等。
交通機関
宇治駅または京阪宇治駅徒歩10分
住所
京都府宇治市宇治蓮華115
サイト
平等院

概要

平等院鳳凰堂の背後に建つ浄土宗寺院。 天台宗最勝院と共に平等院塔頭二ヶ寺の一つ。 明応年間(1492年~1501年)浄土宗の栄久が、荒廃していた平等院修復のために開創したといわれる。 江戸時代に寺社奉行の裁定により、平等院が浄土・天台両宗の共同管理となってから、浄土院と最勝院の住職が、交代で平等院の管理を行っている。 国の重要文化財に指定されている養林庵書院は、桃山城から移築したとされ、伝狩野山楽筆の障壁画や欄間に藤の透彫がある。

見所

国重要文化財
養林庵書院 - 伏見城の遺構。松花堂昭乗筆「養林庵」の扁額がかかる。(非公開)
府文化財
養林庵庭園 - 枯山水庭園。肥後の細川忠興(細川三斎)の作庭。十字架の形をしている織部灯篭が置かれている。(非公開)
平等院修造勧進状1巻(非公開)
平等院旧起2巻(非公開)
市文化財
羅漢堂 - 1640年に宇治茶師の星野浄安道斎たちにより建立。平等院で珍しい禅宗様建築。
養林庵書院襖絵 - 床の間には雪景山水図、襖には籬(まがき)に梅図、天袋には花卉(かき)図。狩野山雪をはじめとする狩野派筆とされる。(非公開)
木造帝釈天立像 - 平安時代後期の作。定朝の父親 康尚(こうじょう)作。(非公開)
観光名所
本堂 - 本尊の阿弥陀如来坐像安置。
大書院 - 平等院山内で最も古い書院。(非公開)
通圓の墓 - 源頼政に従って戦死。宇治橋の畔にある「お茶の通圓」祖。

歴史

1052年
平等院が創建された。
南北朝時代
平等院は、楠木正成と足利の軍勢の戦いをはじめ、度重なる災害により荒廃。
1492~1501年
明応年間、浄土宗の栄久上人が、平等院修復のために浄土院を開創した。もと平等院は、天台宗寺門派に所属していた。
1654年
平等院に天台宗の最勝院が創建された。
平等院の管理で、天台宗と浄土宗が勢力争いが続いた。
1681年
寺社奉行の裁定により、平等院が浄土・天台両宗の共同管理となった。

撮影後記

 浄土院という寺院は他にもあり、銀閣寺近くの大文字山の送り火を管理する浄土院(大文字寺)や、千本今出川にもあるそうです。 ここでの浄土院は、平等院鳳翔館の西側にある塔頭寺院を紹介しています。 平等院を拝観すると見ることができます。 平等院は、信州善光寺のように山内にある天台・浄土の両院によって護持・運営され、宗教法人としては単立寺院という形をとっています。
 ただ、一般の寺院で云えば本坊庫裡にあたるので、ほとんどの建物は非公開になっています。 国の重文である養林庵書院も、外側から白壁越しに眺めます。 たまに特別公開があるようなので、そういった場合に申請するしかないですね。

更新履歴

2011年11月1日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

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