大田神社

大田ノ沢の杜若群落

上賀茂神社の境外摂社で、賀茂県主が神山に降臨する以前から先住民によって祀られていた古社。2万株のカキツバタが自生する大田ノ沢は、京都盆地が湖であった頃の面影を残すもので、国の天然記念物に指定されている。

大田神社

大田神社について

基本情報

社名
大田神社(おおたじんじゃ)
創建
平安時代以前
主祭神
天鈿女(アメノウズメ)
旧社格
式内社(小)
例祭
4月10日、11月10日
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
上賀茂神社前バス停徒歩10分
住所
京都府京都市北区上賀茂本山340

概要

上賀茂神社(賀茂別雷神社)から約500メートル東側に鎮座する境外摂社である。 古くは「恩多社」とも称し、賀茂県主が神山に降臨する以前から先住民によって祀られていた農耕神であったと伝えられ、寿命長久の社として信仰が篤い。 この付近の沼沢池を開墾して栄えた賀茂氏の崇敬をうけ、賀茂社に取り込まれたものとみられる。 境内の大田ノ沢は杜若25,000株が自生し、京都盆地が湖であった頃の面影を残すもので、国の天然記念物に指定されている。 大田神社で奉納される里神楽は、京都市の無形民俗文化財に登録されている。

見所

国天然記念物
大田ノ沢カキツバタ群落 - 上賀茂神社境外摂社の大田神社境内の大田ノ沢には杜若25,000株が自生している。平安時代からの名所とされ、尾形光琳の「燕子花図(かきつばたず)」のモデルとされたともいわれる。大田ノ沢自体も京都盆地が湖であった頃の面影を残すものとして指定されている。
観光名所
本殿 - 寛永五年(1628年)の造替。
拝殿 - 割拝殿。寛永五年(1628年)の造替。
蛇の枕(雨石) - 鳥居前に架かる石橋下の水面に、蛇が枕にしていたと伝える石がある。蛇は雨を降らせる生き物とされ、農具で枕石を叩くと蛇が怒って雨を降らせるという雨乞い儀礼に使われていた。
摂末社 - 白鬚社、百大夫社、福徳社、鎮守社。
大田の小径 - 大田神社裏山に全長約750mの散策路が整備されている。北大路魯山人が愛でたという山躑躅が咲く。展望箇所からは京都市街の眺望が利く。

祭事

毎月10日
大田神社の巫女神楽(御内儀祈願祭) - 大田神社で奉納される里神楽で、その音色から「チャンポン神楽」と俗称される。奉仕は大田神社の刀禰の家に限られ、銅拍子、鼓、締太鼓の奏者と巫女の4人で構成される。(京都市登録無形民俗文化財)
2月24日
上賀茂さんやれ(幸在祭) - 15歳を迎えた男子は「あがり」と呼ばれ、元服を祝う祭り。「おんめでとうござーるー」と言い、お囃子で大田神社、上賀茂神社へと練り歩く。(京都市登録無形民俗文化財)
4月10日
春祭 - 生け花、無形民俗文化財の里神楽が奉納される。
11月10日
秋祭 - 菊花展、火焚祭、無形民俗文化財の里神楽が奉納される。

歴史

古代
賀茂県主が神山に降臨する以前から先住民によって祀られていた。
927年
「延喜式」神名帳では、式内社に列した。
1628年
現在の社殿が造替された。
明治10年
上賀茂神社第四摂社から第三摂社に昇格した。
昭和14年
大田ノ沢が、かきつばた群落と共に国の天然記念物に指定された。

撮影後記

 上賀茂神社が創建される以前から此の地に鎮座しているといわれる古社です。 小野氏をはじめ、壬生氏、丹生氏などの有力氏族の祖神ともいわれます。
 これまで「上賀茂神社紀行」のなかに掲載していましたが、このたび分離して「大田神社紀行」として公開することにしました。

更新履歴

2015年10月19日
初版をアップロードしました。

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