圓福寺

禅専門道場

八幡にある臨済宗妙心寺派の禅専門修行道場。1783年、斯経禅師が宗派に囚われない禅修行の「江湖道場」を開創した。達磨堂に安置されている木像達磨大師坐像(重文)は、鎌倉時代作の日本最古の達磨像といわれる。

圓福寺

圓福寺について

基本情報

山号寺号
雄徳山圓福寺(ゆうとくざんえんぷくじ)
別称
達磨堂、円福禅寺
宗派
臨済宗妙心寺派
創建
1783年(天明三年)
開山
南浦紹明(勧請開山)
開基
斯経慧梁(創建開山)
本尊
十六善神
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
枚方ハイツバス停徒歩5分
住所
京都府八幡市八幡福禄谷153

概要

八幡にある臨済宗妙心寺派の禅専門修行道場。 「達磨堂」とも呼ばれ、境内の達磨堂に安置されている木像達磨大師坐像は、鎌倉時代作の日本最古の達磨像といわれ、国の重要文化財に指定されている。 奈良達磨寺から八幡に移り、石清水八幡宮別当 田中家に秘蔵されていたものを、1807年(文化4年)に遷したものである。 1783年(天明三年)、妙心寺の斯経禅師は、南山焼の祖 浅井周斎より3万坪の土地を寄進され、宗派や法脈に囚われない臨済宗最初の禅修行の場「江湖道場」を開創したのが起源である。 毎年4月20日と10月20日の万人講で、達磨大師像が開帳される。

見所

国重要文化財
木像達磨大師坐像 - 鎌倉時代作の日本最古の達磨像。奈良達磨寺から八幡に移り、石清水八幡宮別当 田中家に秘蔵されていたもの。
紙本墨書大般若経 577帖 - 奈良時代天平期(729年~749年)の写経本。かつて奈良薬師寺に伝わったもの。
観光名所
本堂 - 平成15年の再建。京セラ・第二電電(KDDI)創業者 稲盛和夫氏の寄進による。釈迦三尊像と本尊十六善神像などを安置。
禅堂(達磨堂) - 堂内奥に達磨堂が配置されている。一般的に禅堂の本尊は文殊菩薩であるが、本尊達磨大師像を祀る達磨堂が配置されている。
禅堂 - 木像達磨大師坐像が安置されている。
山門 - 平成3年の再建。金剛力士像が左右に安置されている。広く禅を求める者に門戸を開く海門禅師筆「江湖道場」の額を掲げている。
伏虎窟(有栖川宮旧御殿) - 明治37年頃の建築。東京の有栖川宮家にあった建物を高松宮殿下から下賜され、昭和元年に移築。

行事

4月20日
万人講 - 境内が特別公開され、達磨堂に安置されている達磨大師像が開帳される。
10月20日
万人講 - 境内が特別公開され、達磨堂に安置されている達磨大師像が開帳される。

歴史

1783年
妙心寺の斯経禅師は、南山焼の祖 浅井周斎より3万坪の土地を寄進され、宗派を問わず禅修行の場「江湖道場」を開創した。
1807年
妙心寺の海門和尚は、石清水八幡宮社家 田中家より「圓福寺」の寺号を贈られ、達磨大師坐像を譲り受けた。

撮影後記

 「洞ヶ峠を決め込む」で知られる京都と大阪の府境、国道1号の洞ヶ峠付近にあるお寺です。 境内地は八幡市と枚方市にまたがって3万坪、立派な堂宇が甍を連ねた竹林に囲まれた禅林で、トラックが行き交う京阪国道の喧騒がウソのような静寂さです。 万人講で沢庵や赤膳のお斎をいただくと、開運厄除け、中風除けになるとか。 雲水たちが托鉢して歩き集めた1,500本余りの大根を、境内のイチョウの樹に吊るして寒風にさらし、漬け込んで沢庵にしたものだそうです。

更新履歴

2015年3月6日
初版をアップロードしました。

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