今宮神社

やすらい祭

紫野に鎮座する疫病除けの神社で、桂昌院の氏神社として、良縁開運「玉の輿」の御利益を願う人で賑う。毎年4月に行われる「やすらい祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定され、京都三奇祭のひとつになっている。

今宮神社

今宮神社について

基本情報

社名
今宮神社(いまみやじんじゃ)
別称
玉の輿神社、紫野社、今宮社
創建
994年(正暦五年)
主祭神
大己貴命、事代主命、奇稲田姫命
旧社格
府社
例祭
4月第二日曜日
駐車場
有料駐車場あり
交通機関
今宮神社前バス停すぐ
住所
京都府京都市北区紫野今宮町21

概要

紫野に鎮座する疫病除けの神社として古来より信仰され、この地で八百屋の娘として産まれ、徳川家光の側室となり、綱吉を産んだ桂昌院の氏神社として、良縁開運「玉の輿」の御利益を願う人で賑う。 もともとこの地には、平安京遷都以前から病神を祀る社があったと伝わる。 994年、一条天皇は疫病鎮護のために、その疫神社の病神を神輿に奉じて船岡山に御輿が造営され、御霊会が行われたのが由来。 その後に現在地に遷され、新たに現在の三柱が勧請され、古い疫神社に対して、「当代の社」を意味する「今宮社」と称された。 江戸時代、桂昌院によって再興されたが、火災で焼失し、現在の社殿は近代以降の再建によるもの。 4月第2日曜日に行われる「やすらい祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定され、「京都三奇祭」のひとつになっている。

見所

国重要文化財
線刻四面仏石 - 天治二年(1125年)の銘。(京都国立博物館寄託)
市文化財
麻布著色洋船図扁額 若杉五十八筆 - 1791年、画家の若杉五十八が、船が礼砲を打つ光景を描く舶載の筆彩銅版画を模写したもの。
観光名所
本社・拝殿 - 明治29年に焼失後、明治35年に再建。
神門 - 今宮通に面した大正15年の建立の朱塗りの楼門。
東門 - 参道に名物あぶり餅を売る茶店が二軒向かい合っている。
阿呆賢さん(あほかしさん) - 手のひらで三度叩くと重くなり、願を掛けて三度撫でて持ち上げて軽くなれば願いが叶うといわれる神占舎にある神石。
摂社 - 疫社(平安京遷都以前からある社)。
末社 - 月読社、地主稲荷社、若宮社、宗像社、織姫社(西陣織業者により織物の始祖とされる神を祀る。)。

祭事

毎月1日
月次祭
1月1日
歳旦祭
1月19
疫神社 疫神祭
2月3日
節分祭
2月11日
紀元祭
2月17日
祈年祭
4月第2日曜日
やすらい祭 - 摂社の疫神社例祭で、「やすらい花」で、国の重要無形民俗文化財に指定され、太秦の牛祭、鞍馬の火祭とともに「京都三奇祭」のひとつになっている。花で飾った風流傘を中心に、赤毛をつけた子鬼2人、鉦や太鼓を打ち鳴らして踊る4人の鬼が町内を巡行する。平安時代、桜の散るころに疫病が流行したことから、花に宿る病霊を囃子の音色で鎮め無病息災を祈願した「鎮化祭」として始まったといわれ、行列の緋色の花傘の下に入ると病気にかからないという。
5月5日
今宮祭 神幸祭
祭礼期間中1日
今宮祭 湯立祭
5月第2(3)日曜
今宮祭 還幸祭
6月30日
夏越祓
7月23日
大将軍社 例祭
8月7日
織姫社 七夕祭
10月9日
例大祭
11月11日
織姫社 西陣の日
11月23日
新嘗祭、大将軍社火焚祭
12月第1日曜日
地主稲荷社 火焚祭
12月31日
除夜祭

歴史

奈良時代
この地には病神を祀る社(疫神社)があったと伝わる。
994年
一条天皇は、疫病鎮護のために疫神社の病神を神輿に奉じて船岡山に御輿が造営され、「紫野御霊会」が行われたのが由来。
1001年
都で疫病流行の年に現在地に遷され、新たに現在の三柱が勧請され、古い疫神社に対して、「当代の社」を意味する「今宮社」と称された。
鎌倉時代
やすらい祭りは鎮花祭として催されていた。
室町時代
「今宮」が「若宮」に通じることから、足利将軍家若宮の守護神となって庇護された。
1694年
この地で生まれ崇敬が篤かった桂昌院(徳川家光側室で徳川綱吉生母)によって、荒廃していた社殿が再興され、中断されていたやすらい祭りの復際にも尽力された。
1788年
西陣焼けで御旅所に祀られていた織姫社が焼失。
1792年
織姫社が境内社として再興された。
明治29年
本殿と拝殿を焼失。
明治35年
本殿と拝殿が再建された。

撮影後記

 大徳寺の北西に鎮座する神社で、「玉の輿」の語源の一説ともいわれる八百屋の娘としてこの地で産まれたお玉(後の桂昌院)ゆかりの社です。 東参道の門前には、江戸時代の社頭風景の名残をとどめるあぶり餅屋さんが、向かい合って軒のれんをだしています。
 参道の北側にあるのが、日本最古の和菓子屋ともいわれる「一和(いちわ)」さん。 創業は長保二年という何時だかわからないほど昔で、応仁の乱では、庶民にあぶり餅を振舞ったという逸話もあるそうです。
 一方、参道の南側にあるのが江戸時代創業の「かざりや」さん。 一子相伝で代々女性により受け継がれている伝統の味だそうです。
 話の種にと、感じのよさげな「かざりや」さんで一度だけいただいたことがありますが、竹串にきな粉をまぶした餅を挿し、それを炭火で炙り、その後に白味噌のタレを塗って提供されます。 おちょぼ口に似合いそうなかわいらしい餅で、竹串の数も多いので、意外に手間がかかるようで、食べれるまで結構待ちました。 食いしん坊の私には、ちょっと物足りなかったようです。

更新履歴

2013年2月8日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。
2014年3月23日
登録カテゴリを西陣・室町・紫野から移動しました。

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