西向寺

二葉の弥陀

寛永年間(1624年~1644年)創建の紫野にある浄土宗寺院。本堂脇壇に安置する二躰の阿弥陀如来像は、「二葉の弥陀」と称し、藤原時代中期の作。境内には南北朝時代の地蔵板碑が立ち、「京の三板碑」に数えられる。

西向寺

西向寺について

基本情報

山号寺号
幸阿弥谷西向寺(こうあみごくさいこうじ)
宗派
浄土宗知恩院派
創建
1624年~1644年(寛永年間)
開山
清誉
開基
清誉
本尊
阿弥陀如来
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
今宮神社バス停徒歩5分
住所
京都府京都市北区紫野東蓮台野町15

概要

北区紫野にある浄土宗寺院。 寛永年間(1624年~1644年)、清誉浄顕(せいよじょうけん)が、西向庵と称する小草庵を結び、念仏弘通の道場としたのが始まりである。 宝暦二年(1752年)、現在の伽藍が再建され、明治15年に本山知恩院より寺号を得て、「西向寺」と改号した。 本堂南脇壇に安置する二体の阿弥陀如来坐像は、「二葉の弥陀」と称し、藤原時代中期の作である。 地蔵堂東側には明徳二年(1391年)銘の地蔵菩薩板石塔婆があり、「京の三板碑」のひとつ。 いずれも廃寺となった上賀茂御堂西念寺の寺宝で、廃仏毀釈で当寺に遷された。

見所

市文化財
木造阿弥陀如来坐像 - 平安時代後期の作。二躯あり「二葉の弥陀」と呼ばれる。もと廃寺となった上賀茂御堂西念寺の像で、廃仏毀釈で当寺に遷された。
観光名所
本堂 - 本尊阿弥陀如来二十五菩薩、脇壇に阿弥陀如来坐像(市文)を安置する。
地蔵堂 - 東側に明徳二年(1391年)銘の地蔵菩薩板石塔婆が立つ。浅く陰刻され、「爪彫地蔵」とも呼ばれ、「京の三板碑」のひとつ。西念寺から、廃仏毀釈で当寺に遷された。

歴史

1624~1644年
寛永年間、清誉浄顕が、西向庵と称する小草庵を結び、念仏弘通の道場とした。
1752年
現在の伽藍が再建された。
明治維新
廃仏毀釈により、廃寺となった西念寺より二躰の阿弥陀如来像、地蔵菩薩板碑が遷された。
明治15年
本山知恩院より寺号を得て、「西向寺」と改号した。

撮影後記

 今宮神社の西側、北山通の東側にある庶民の寺です。 そもそも日本の寺院の大半には、山号なるものが存在します。 たとえ市街地にあったとしてもです。 西向寺においては、「幸阿弥谷」(こうあみごくと読むのでしょうか)と号するそうで、「谷」と付与する寺院ははじめて見ました。 でも、これって山号と呼ぶのでしょうか?

更新履歴

2015年1月11日
初版をアップロードしました。

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