一言寺

金剛王院

真言宗醍醐派の別格本山 金剛王院は、醍醐寺の南にある境外塔頭。秘仏本尊の千手観音像は、貪欲に一言以上の願いを叶えることはないが、ただ一言だけ一心に祈ると願いが叶うといわれ、「一言観音」と称される。

一言寺

一言寺について

基本情報

山号寺号
醍醐山金剛王院(だいごさんこんごうおういん)
別称
一言寺(いちごんじ)、一言寺観音
宗派
真言宗醍醐派
寺格
別格本山(醍醐寺塔頭)
創建
平安時代末期
開山
聖賢(しょうけん)
開基
阿波内侍(あわのないし)
本尊
千手観音
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
一言寺バス停徒歩5分、地下鉄醍醐駅徒歩20分
住所
京都府京都市伏見区醍醐一言寺裏町21

概要

醍醐寺の南にある真言宗醍醐派の別格本山で醍醐寺の境外塔頭。 本堂に安置されている本尊千手観音は、貪欲に一言以上の願いを叶えることはないが、ただ一言だけ一心に祈ると願いが叶うといわれ、「一言観音」と称される。 このことから「一言寺」と通称され信仰が篤い。 寺伝によれば、平安時代末、藤原道憲(信西)の娘 阿波内待が、清水寺の本尊 観音菩薩の霊告により創建したと伝わる。 明治28年に旧一言寺が廃され、醍醐寺塔頭の金剛王院が移され醍醐寺別格本山 金剛王院(現一言寺)となった。 境内に立つ山桃の巨樹は、6月頃に結実し、「一言寺の梅」とも称される。

見所

国史跡
本堂 - 1810年の再建。内陣内に土蔵造りの奥内陣がある珍しい本堂。安置されている千手観音菩薩像は、貪欲に一言以上の願いを叶えることはないが、ただ一言だけ一心に祈ると願いが叶うといわれ、「一言観音」と称される。阿波内侍の念持仏といわれ、33年ごとに開帳される秘仏本尊。
山門
地蔵堂
市天然記念物
ヤマモモ - 胸高幹周3.28m、樹高9.20m、直径10mの円形樹冠を形成している。6月頃に結実し、「一言寺の梅」とも称される。

行事

8月17日
金剛王院観音供 - 柴灯大護摩火渡りが行われる夏季大祭。
12月18日
終観音 - 中風除のお粥が接待される。

歴史

1115年
醍醐寺座主 勝覚が潅頂院(現在の三宝院)を建立し、賢覚が理性院、聖賢(しょうけん)が金剛王院を建立し、醍醐三流が成立した。この三院と報恩院、無量寿院を「醍醐五門跡」と称し、格門跡住職が交代で醍醐寺座主になっていた。
平安時代末
藤原道憲(信西)の娘 阿波内待(あわのないし)が、清水寺の本尊 観音菩薩の霊告により旧一言寺を創建したと伝わる。
明治28年
旧一言寺が廃され、醍醐寺塔頭の金剛王院が移され醍醐寺の別格本山 金剛王院(現一言寺)となった。

撮影後記

 醍醐の旧奈良街道沿いにある寺号が素敵なお寺です。 旧一言寺の開基である阿波内侍は、信西の息女で、高倉天皇の中宮「建礼門院」の女房だったそうです。 平治の乱で島流しになり怨霊となった崇徳帝の寵愛をうけた女官で、平家滅亡後に剃髪し、1165年に大原寂光院に入寺しました。 終生、建礼門院に仕え、その最期を看取ったそうです。 寂光院のある大原草生の里では「大原女」のモデルとされているそうです。

更新履歴

2012年7月21日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年3月23日
登録カテゴリを洛南から移動しました。

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