宝泉院

額縁庭園

天台宗大原寺下院にあたる勝林院の塔頭。天台声明を伝承するために開かれた勝林院の僧院のひとつであった。額縁庭園「盤桓園」は、竹林の間より大原の里の風情を満喫でき、樹齢700年の五葉松が植えられている。

宝泉院

宝泉院について

基本情報

山号寺号
魚山宝泉院(ぎょさんほうせんいん)
宗派
天台宗
寺格
大原寺下院勝林院塔頭
創建
1012年(長和二年)
開基
寂源(じゃくげん) - 勝林院を中興。
本尊
阿弥陀如来
駐車場
駐車場なし - 周辺に有料駐車場多数あり。
交通機関
京都バス大原下車徒歩10分
住所
京都府京都市左京区大原勝林院町187
サイト
宝泉院

概要

天台宗大原寺(だいげんじ)下院にあたる勝林院の塔頭。 勝林院の西隣に建つ。 平安時代、天台声明(てんだいしょうみょう)を伝承するために開かれた勝林院の僧院のひとつとして創建されたのが起源である。 客殿西方の額縁庭園は「盤桓園(ばんかんえん)」と称され、竹林の間より大原の里の風情を満喫でき、市の天然記念物である樹齢700年のゴヨウマツが植えられている。 また、廊下の天井は伏見城遺構の血天井である。

見所

市天然記念物
ゴヨウマツ - 樹齢700年、樹高11m、根回り4.25m、枝張南北11.5m東西14mで、樹冠は扇形である。樹勢も旺盛であり五葉松の大木として貴重なものである。
観光名所
書院 - 1502年の再建。徳川方の鳥居元忠ら800人が伏見城で自刃し、血痕が残る大広間の床板を天井にした「血天井」が使われている。
盤桓園 - 客殿西方の額縁庭園。竹林の間より大原の里の風情を満喫できる。二連式の珍しい水琴窟がある。盤桓とは立ち去りがたい意。
竹風庵 - 書院北側の茶室。逆勝手で鴻池別邸の茶室を移築したものといわれる。
鶴亀庭園 - 江戸中期の作庭。部屋から格子越しに観賞する。池の形が鶴、築山が亀、山茶花の古木を蓬莱山と見立てる。樹齢300年の沙羅双樹が植えられている。
鹿野苑 - 周りに陶板をあしらった囲炉裏の部屋からは、山水が流れ落ちる庭園が眺められる。
宝楽園 - 南側の低地に平成17年に作庭された。仏の世界を岩組、樹花、白砂等で表わしている。

行事

大型連休頃
春の夜灯り - 客殿額縁庭園「盤桓園」の五葉の松や新緑の青モミジがライトアップされる。
11月~12月上旬
秋の夜灯り - 客殿額縁庭園「盤桓園」の五葉の松や紅葉したカエデがライトアップされる。

歴史

835年
慈覚大師円仁によって勝林院が開かれたと伝えられる。
1012年
慈覚大師九代目の弟子 寂源法師が、天台声明を伝承するために勝林院を中興した。 勝林院には宝泉院のほかに、実光院、普賢院、理覚院などの子院が建てられた。
1502年
書院が再建された。

撮影後記

 大原では三千院の次に人気が高い僧院です。 拝観料は高めの設定で、その分、抹茶と若狭屋手作りの和菓子が供されます。
 額縁庭園のポストカードを販売しているのですが、それを見ると、宝篋印塔近くの樹が現在と違っています。 お寺の方によれば、数年前に雪の重みで折れてしまった(記憶があいまい)とのこと。 以前の方がバランスがよかった印象です。 また、過去三回紅葉の時期に来ましたが、左側のモミジの色付きがイマイチで残念でした。 来年以降、状態の良い年にまた訪問してみたいと思っています。

更新履歴

2012年8月9日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。

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