狸谷山不動院

狸谷のお不動さん

一乗寺の狸谷にあり、「狸谷のお不動さん」で知られる真言宗系修験道の単立寺院。1715年、十穀を絶つ木食行を修した明厚法師の開創による。瓜生山にある森林伽藍で、懸崖造りの本殿からは京都市街を望める。

狸谷山不動院

狸谷山不動院について

基本情報

山号寺号
狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)
別称
狸谷のお不動さん
宗派
真言宗の単立
寺格
大本山
創建
1718年(享保三年)
開山
明厚(木食養阿)
開基
明厚(木食養阿)
本尊
不動明王
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
一乗寺下り松町バス停徒歩10分
住所
京都府京都市左京区一乗寺松原町6
サイト
狸谷山不動院

概要

一乗寺の狸谷にあり、「タヌキダニのお不動さん」で知られる真言宗修験道の単立寺院。 1715年(正徳五年)、高野山に籠って十穀を絶つ木食行を修した明厚法師(木食養阿)の開創による。 東山三十六峰のひとつ瓜生山にある森林伽藍で、懸崖造りの本殿舞台からは京都市街を望める。 交通安全自動車祈祷殿や宮本武蔵が心の剣を磨いたといわれる武蔵之滝がある。

見所

観光名所
本殿 - 昭和61年の建立で、懸崖造りの舞台からは京都市街を望める。本尊不動明王像を安置する。
光明殿 - 弘法大師を祀る大師堂。
自動車祈祷殿 - 昭和41年の建立で、交通安全の祈祷を30分ごとに行っている。
白龍弁財天 - 木食上人が一切衆生の苦難や恐怖を除き、財宝福利を与え給えるとして奉安したもの。
三社明神堂 - 木食上人が衣食住の神々を奉安したもの。
うすさま明王 - 「トイレの神様」としての信仰が篤い。
お迎え大師 - 階段途中で参拝者をお迎えする弘法大師像。「健脚わらじ」を奉納していく信者が多い。
宮本武蔵修行之滝 - 1604年、宮本武蔵が山麓の「下り松」で決闘に臨むに際し、この滝にうたれ、不動尊の右手に持する降魔の利剣の極意を感得したといわれる。
奥之院 - 東山三十六峰のひとつ瓜生山山頂にある。瓜生山の鎮守である幸竜大権現を祀る。

行事

1月1日
日の出一番大護摩法要
1月28日
初不動 - ガン封じ笹酒の無料接待がある。
2月3日
節分祭・豆まき式
5月3日
春の大般若祈願会 - 護摩を焚き、600巻の大般若経を空中で扇のように広げて経本を読経する。
7月28日
火渡り祭・祈り灯ろう - 護摩の残り火の上を素足で渡る火渡り行。
11月3日
おつながり参拝 - 不動明王の右手にある剣に布を結び付け、本堂下柴灯護摩道場まで引き寄せ、その布に触れながら祈りを捧げる秋まつり。

歴史

平安時代初期
桓武天皇が平城京の東北隅に鬼門守護としてタヌキ(咤怒鬼)不動明王を祭祀したと伝わる。
1249~1256年
建長年間、現在の本堂内にある石窟に不動尊を遷して祀ったと伝わる。
1604年
宮本武蔵が狸谷にて滝行を修し、己に克つ不動心を感得した。
1718年
木食上人 朋厚法師が、狸谷に参籠することを決意し、ここに狸谷山修験道が誕生した。以来17年間参籠した。
明治維新
廃仏毀釈により荒廃した。
明治時代後期
地元の有志たちにより、山を伐り道を拡げて森林伽藍の基礎を造った。
昭和19年
亮栄和尚を招聘し、狸谷山開山第一世として再興された。

撮影後記

 詩仙堂から、さらに坂道を上り詰めたところにある修験道系の山岳寺院です。 ハイシーズンの週末に訪れても、詩仙堂界隈の賑やかさとは無縁の落ち着いた境内です。 修験道系の山岳寺院でありながら、意外に伽藍が整備されており、信仰が篤いことを伺わせてくれます。 詩仙堂に行かれる方は、足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。

更新履歴

2014年12月30日
初版をアップロードしました。

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