同聚院

じゅうまん不動

臨済宗東福寺の塔頭。本院は法性寺五大堂の遺跡で、1444年頃に創建された。本堂五大堂には、法性寺五大堂に安置されていた五大明王の中尊であった不動明王坐像(重文)が安置され、「じゅうまん不動」と称される。

同聚院

同聚院について

基本情報

寺号
同聚院(どうじゅいん)
別称
じゅうまん不動さん
宗派
臨済宗東福寺派
寺格
東福寺塔頭
創建
1444年~1449年(文安年間)
開山
琴江令薫(きんこうれいこん) - 東福寺129世。
開基
文渓元作 - 東福寺164世。
本尊
十一面観音
札所
近畿三十六不動尊 第21番
駐車場
無料駐車場あり - 東福寺駐車場利用。
交通機関
東福寺駅徒歩10分
住所
京都府京都市東山区本町15丁目799

概要

臨済宗東福寺の塔頭寺院のひとつ。   東福寺の寺地一帯は、平安時代中期に藤原忠平が法性寺を創建した旧跡で、藤原道長は五大明王を安置する五大堂を法性寺境内に造営した。 鎌倉時代初期に衰微し、その山内に九條道家が東福寺を建立したのである。 本院は五大堂の遺跡で、文安年間(1444年~1449年)に東福寺164世 文渓元作が、師の琴江令薫を勧請開山として創建した。 本堂五大堂には、定朝の父 康尚の作で、法性寺五大堂に安置されていた五大明王の中尊であった不動明王坐像(重文)が安置されている。 「じゅうまん不動」と称され、毎年2月2日に「十」の字の下に「万」と書いた屋守護の符が配布される。

見所

国重要文化財
木造不動明王坐像 - 1005年、定朝の父 康尚の作。法性寺五大堂に安置された五大明王の中尊であった。
観光名所
五大堂(本堂) - 「じゅうまん不動」と呼ばれる不動明王坐像を安置する。
墓地 - 祇園の芸妓 モルガンお雪(加藤ユキ)の墓がある。

行事

2月2日
御符授与 - 「十」の字の下に「万」と書いた屋守護の符が配布される。

歴史

924年
藤原忠平がこの一帯に法性寺を創建した。
1006年
藤原道長が五大明王を安置する五大堂を法性寺山内に建立した。
1239年
九条道家が法性寺の寺域に東福寺を創建した。
1444~1449年
文安年間、文渓元作が師の琴江令薫を勧請開山として、法性寺の五大堂跡に同聚院を創建した。

撮影後記

 じゅうまん不動の「じゅうまん」とは、十万の眷属を従える2字を1字にしたといわれるそうです。 また、墓地に眠る「モルガンお雪」という人物は、祇園で14歳で芸妓となり、アメリカ人富豪モルガン氏に見初められて結婚しました。 当時「日本のシンデレラ」と呼ばれ、「玉の輿の日」が制定されるほどの話題となったそうです。 晩年、軍政下で財産を差し押さえら、キリスト教の洗礼を受けてテレジアとなり、カトリック信者として大徳寺門前の小家に隠棲し、81歳の波乱に満ちた生涯を閉じました。

更新履歴

2015年2月28日
初版をアップロードしました。
2015年10月9日
登録カテゴリを山科・醍醐・今熊野から移動しました。

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