さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
飯田市追手町の県合同庁舎東奥庭に、エドヒガンザクラとシダレザクラが咲き分けている珍しい老木が立っている。 ここは飯田城本丸御殿の別邸として桜丸御殿があった場所で、飯田藩初代藩主の脇坂安元(飯田藩主1617年~1654年)が養子を迎えた際、「娘と婿殿の婚礼のために仲良く近くに植えた方がいい」と、2本のサクラを庭園の中心に植樹したと伝わっている。 2本のサクラは次第に根元が癒着し、「夫婦桜」と呼ばれるようになった。 庭園には飯田藩主脇坂氏時代(1615年~1672年)に数多くの桜が植栽され、「桜丸御殿」の呼称となった。 このサクラはその名残を今にとどめる名木である。
鉄筋コンクリートの無骨な県合同庁舎裏の一角にありますが、飯田城「桜丸御殿」と称された名残を今にとどめる場所です。 頭頂部は枝折していますが、無類の桜好きであった飯田藩初代藩主脇坂安元が婚礼のために植えたと伝わります。 植栽した当初はどちらもシダレザクラであると思い込んでいたとか。 古桜あるところには由緒があって、歴史ロマンを感じさせてくれる名桜です。 二の丸址にある美術博物館の安富桜(長姫のエドヒガン)とセットで桜巡りするとよいでしょう。
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