宕陰

宕陰の棚田

愛宕山の北西側にあたる樒原と越畑の二つの地区からなる地域である。「宕陰の棚田」と呼ばれる千枚田が広がり、かやぶき民家が点在する里は、日本の原風景と呼べるに値し、「にほんの里100選」に選定されている。

宕陰

宕陰について

基本情報

名称
宕陰(とういん)
別称
樒原(しきみがはら)と越畑(こしはた)地域
指定
にほんの里100選
交通機関
八木駅から京阪京都交通バス原行き乗車
所在地
京都府京都市右京区 嵯峨樒原・嵯峨越畑

概要・歴史

宕陰は、樒原と越畑の二つの地区からなる地域である。 愛宕山の裏側にあたることから宕陰地域と呼ばれる。 茅葺き民家に「宕陰の棚田」と呼ばれる千枚田が広がる日本の原風景が残る里山で、「にほんの里100選」に選定されている。 平安時代から人々が住みつき、愛宕山への裏参道の門前町として参拝者向けの宿坊が存在し栄えた。 戦後、高度成長に取り残されかけたが、昔ながらの里山の風景が脚光を浴び、週末には市街地から多くの観光客が訪れている。 春は水田、夏はオミナエシ、秋はコスモス、冬は雪景色と四季折々の表情を見せてくれる。

見所

市文化財
河原家住宅 - 越畑にある幕末に大覚寺の御典医を務めていた旧家。主屋は1657年の建築で、京都市最古の年代確定の古民家である。大イチョウが立つ。
木造十一面観音立像 - 樒原の般若寺に安置されている。平安時代前期の作。
木造薬師如来坐像 - 樒原の般若寺に安置されている。平安時代後期の作。
観光名所
宕陰の棚田 - 樒原から越畑にかけて千枚田(800枚ほど)が広がり、「にほんの里100選」に選定されている。
樒原の観光名所
樒原の鎧田(原の鎧田) - 見下ろした姿が鎧のように見えることから名付けられた。
兜の森 - 樒原の棚田周囲の森は「鎧」に対し「兜」に見立てられる。
愛宕神社一の鳥居 - 愛宕山への表参道である清滝道に対し裏参道入口にあたり、かつては参拝者向けの宿坊が存在した。
四所神社(原神社) - 樒原(旧原村)の鎮守。戦国時代に愛宕神社奥宮を勧請して創建された。
般若寺 - 平安時代作(市文)の十一面観音や薬師如来像を安置する。
稲荷大社 - 末廣・白雪・松竹の稲荷大明神が祀られている。
桃原池 - 江戸時代中期に築かれた溜池。
越畑の観光名所
越畑の棚田 - 8月下旬には松明に火をともし田に並べる「虫追い(虫送り)」が行われる。
八坂神社 - 鎌倉時代に創建された越畑の鎮守。
阿弥陀寺 - 平安時代中期の創建。毎年夏の地蔵盆では賑わう。
フレンドパークまつばら - そば打ち、野菜づくり、酒米つくりなど体験をすることができる。夏は地鶏バーベキュー、冬は鍋なども楽しむことができる。

撮影後記

 越畑も樒原も嵯峨を冠称することからも、山城国に属している地域ですが、むしろ丹波国の亀岡との繋がりが深いエリアでしょう。 かつては、亀岡から七谷川を遡り愛宕神社への裏参道の門前町として賑わったようです。 現在でも京都から水尾を経由してアプローチすると狭路が続き、亀岡方面からアクセスすればすんなりたどり着けます。

更新履歴

2012年8月6日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。

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