京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
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京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
西京区大原野は、西山の山麓に田畑や竹林が広がる丘陵地で、タケノコの産地ともなっている。 古代から先住民によって拓かれた歴史ある地で、大原野神社の山の手からは、1万年以前の有柄尖頭器が発見され、6世紀後半から7世紀にかけての古墳もいくつか発掘されている。 南都から長岡京に遷都された折には、王朝貴族の遊猟地となり、桓武天皇から醍醐天皇まで歴代の皇族が行幸し鷹狩を愉しんだ。 それとともに、この風光明媚な地は、「伊勢物語」や「源氏物語」などの舞台になり、藤原彰子が妹と共に行啓し、冷泉帝と光源氏の贈答歌や、在原業平の歌にも詠まれた小塩山は名高い。 また、西行法師がこの地に庵を結び、桜を愛でたと伝わる。 江戸時代には、徳川綱吉の生母 桂昌院に愛され、多くの寺院が再興された。 乙訓郡大原野村は、昭和34年に京都市に編入され現在に至る。
山麓にはどこまでも続く竹林が広がり、天気の良い日中に竹林を縫うように走るワインディングロードをドライブしていると、実に気持ちが良いものです。 また、水田の中に旧家が点在し、観光地化されていない古き良き洛外の雰囲気が残っている稀な場所。 現在、沓掛から大山崎ジャンクションまで延伸される京都縦貫道の建設まっただ中です。 来年以降、大原野インターが共用開始されると、この地域の利便性が増し、この風光明媚な風景も徐々に失われていくのかもしれません。
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