恋塚浄禅寺

鳥羽地蔵

平安時代末創建の上鳥羽にある浄土宗西山禅林寺派の寺院で、六地蔵のひとつ「鳥羽地蔵」として知られる。文覚上人との悲恋伝説となった袈裟御前の首塚(恋塚)が境内にあることから、「恋塚浄禅寺」と通称される。

恋塚浄禅寺

恋塚浄禅寺について

基本情報

山号寺号
恵光山浄禅寺(えこうざんじょうぜんじ)
別称
恋塚浄禅寺(こいづかじょうぜんじ)、鳥羽地蔵
宗派
浄土宗西山禅林寺派
創建
1182年(寿永元年)
開基
文覚(遠藤盛遠) - 神護寺中興の祖。
本尊
阿弥陀如来
札所
京都六地蔵めぐり 第2番(西国街道 鳥羽地蔵)
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
地蔵前バス停すぐ
住所
京都府京都市南区上鳥羽岩ノ本町93

概要

上鳥羽にある浄土宗西山禅林寺派の寺院。 境内に袈裟御前の首塚(恋塚)があることから、「恋塚浄禅寺」と通称される。 また、「京の六地蔵めぐり」のひとつ「鳥羽地蔵」として知られる。 平安時代末、鳥羽離宮の北面の武士であった遠藤盛遠は、同僚の妻であった袈裟御前に横恋慕し、夫と縁を切ることを迫ったところ、袈裟御前は一計を案じて夫の身代わりとなって盛遠に殺されるという悲恋物語が伝わる。 盛遠は自らの罪を悔いて出家し文覚と名乗り、袈裟御前の菩提を弔うために創建された。 観音堂には10世紀の作とされる十一面観音立像(市文)を祀る。

見所

市文化財
木造十一面観音立像 - 10世紀の作で、他所から移されたと考えられている。
市保存樹
クスノキ - 幹周3メートル、樹高13.5メートルの大楠。
観光名所
本堂 - 12世紀作といわれる本尊阿弥陀如来像、文覚上人像、袈裟御前像などが奉安されている。
観音堂 - 市文の十一面観音像が安置されている。
地蔵堂 - 地蔵菩薩像が安置され、京都六地蔵巡りの「鳥羽地蔵」として親しまれている。
袈裟御前の首塚(恋塚) - 袈裟御前の供養塔が立っている。
重修恋塚碑 - 1647年の建立。林羅山の撰文による。

行事

8月22~23日
六地蔵めぐり地蔵盆 - 上鳥羽橋上六斎念仏鉦講が行われる。

歴史

852年
小野篁が木幡山に立つ一本桜から六体の地蔵尊を刻み、伏見の大善寺に祀ったと伝わる。
1157年
都で疫病が流行し、後白河天皇の勅命で、平清盛は都の出入り口6カ所に六角の地蔵堂を建立した。
1182年
文覚上人により開創された。
1713年
火災で焼失した。
1830~1844年
天保年間、堂宇が再建された。
1881年
地蔵堂と観音堂が境内に移された。

撮影後記

 上鳥羽にある寺院で門前を千本通りが通っていました。 千本通は平安京の朱雀大路に相当して、北上すると鷹峯に行き着きます。 羅城門跡以南は一般に鳥羽街道といわれ、淀へと至る街道であることから大坂街道(京街道)とも云われます。 今では国道一号(京阪国道)にとって代わりましたが、それほど道幅が広くはないこの通りが、いにしえのメインストリームだったわけです。

更新履歴

2014年12月14日
初版をアップロードしました。

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