京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
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京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
中京区にある御霊社。 社伝によれば、無実を訴え自殺した伊予親王(桓武天皇の皇子)とその母の藤原吉子の怨霊を鎮めるために、839年に出雲路に創建されたといわれる。 後に神泉苑御霊会に祀られた六所御霊(伊予親王・藤原吉子・早良親王・藤原仲成・橘逸勢・文屋宮田麿)に二座(吉備真備・菅原道真)を加えた八座を祀り八所御霊としている。 当初、上御霊神社の南にあったことから「下御霊神社」と称されるようになり、その後社地を転々とし、豊臣秀吉の都市改造政策により、現在地に遷座した。 京都御所の産土神として崇敬され、江戸時代には霊元天皇が行幸し、宸筆の祈願文を納めている。 本殿は、仮皇居の内侍所を移建したもので、本殿、幣殿、拝所、南北廊が屋根を交錯させて一連の内部空間をつくる社殿構成は市内御霊社に特有のものである。 5月第3日曜日には下御霊祭が行われ、境内と門前に露店が150軒ほど並び賑わう。
京都御所の東南隅近くに鎮座する御霊社です。
昔は、疫病などの蔓延は怨霊たち(政治的な陰謀によって、非業の最期を憤死しで遂げた歴史上の有名人)の仕業と考えられていたので、それを鎮める役割を担うのが御霊社です。
当初は「伊予親王の変」で憤死した二柱を祀るなど、洛外でそれぞれの御霊を祀っていましたが、怨霊たちの数が増えるにつれて、それじゃあ、まとめて一箇所で祀ることで御神徳が高まると考えられ、八所御霊として鎮座されたようです。
仏教も多神教的な性格も持っていますが、寺は基本的にお釈迦様を崇拝していることから、そのフィギュアである本尊が大方ひとつです。
一方、多神教の神道は、主祭神が数多く合祀されている神社も多いものです。
摂末社も含めると、そんなに配祀して欲張りすぎで、主祭神の御神徳が薄まる気もしないでもないのですが。
これが寺と神社の違いのひとつかもしれません。
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