正林寺

小松谷御房

法然上人の「小松谷御房」霊跡とされる浄土宗の寺である。平安時代末、一帯は小松谷と呼ばれ、平重盛の小松殿があった。平家没落後、法然上人に帰依した九条兼実が山荘を営み、法然のために御房を建立し出家した。

正林寺

正林寺について

基本情報

山号寺号
清涼山正林寺(せいりょうざんしょうりんじ)
別称
小松谷御坊
宗派
浄土宗
創建
1202年(建仁二年)
開山
法然
開基
九条兼実 - 摂関家九条流の祖。
本尊
阿弥陀如来
札所
法然上人二十五霊場 第14番
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
馬町バス停徒歩7分
住所
京都府京都市東山区上馬町553

概要

法然上人の「小松谷御房」霊跡といわれる浄土宗の寺である。 平安時代末、この一帯は小松谷と呼ばれ、平重盛の小松殿があった。 平家没落後、摂関家九条流の祖 九条兼実が、小松殿に山荘を営み、法然を戒師として出家した。 兼実は法然上人に深く帰依し、法然のために御房を建立した。 法然が讃岐に配流される際、小松谷の御房から出発したという。 応仁の乱で灰燼に帰し、1733年(享保18年)、北野真盛辻子にあった正林寺を遷し中興された。 本堂は1735年(享保20年)に九条家の河原御殿を移したもの。

見所

観光名所
本堂 - 1735年の建立。九条家の河原御殿を移したもの。法然上人像、九条兼実像などを安置。
法生殿 - 法然、恵空を祀る。
鐘楼 - 延享・宝暦年間の建立。
山門 - 延享・宝暦年間の建立の重厚な楼門。関白 九条尚実の筆による扁額「小松谷」が掲げられている。

歴史

平安時代末期
小松谷と呼ばれ、平重盛の小松殿があった。
鎌倉時代初期
九条兼実が小松殿に山荘を営み、法然に深く帰依し、当地に法然の「小松谷御房」を建立した。
1207年
法然が讃岐に配流される際、小松谷の御房から出発した。
応仁の乱
兵火で焼失した。
1711~1716年
正徳年間、知恩院の義山が再興に努めた。
1733年
義山弟子の恵空によって、北野にあった正林寺を遷し中興された。
1735年
九条家の寄進を受け、現在の伽藍が整備された。

撮影後記

 山科方面から来ると、国道一号の東山トンネルを抜けて、渋谷街道(渋谷通)を少し下ったところに位置するお寺さんです。 五摂関家の九条流(二条家、九条家、一条家)の祖である兼実が、剃髪出家した旧跡であることから、江戸時代に九条家の寄進を得て、立派な堂宇が立ち並んでいます。 また、境内が小松谷保育園の園庭にもなっていて、遊具なども設置してあります。 川端三条にある檀王法林寺に、どことなく境内の雰囲気が似ているようにも思えました。

更新履歴

2015年2月28日
初版をアップロードしました。

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