正法寺

七堂兼備の大坊

八幡にある浄土宗寺院で、石清水八幡宮の社家志水氏が鎌倉時代に建立。七堂兼備の大坊で、江戸時代に尾張藩の庇護の下に建立された堂宇が、重文や府の文化財に指定されている。また、境外仏堂の八角堂がある。

正法寺

正法寺について

基本情報

山号寺号
徳迎山正法寺(とっこうざんしょうぼうじ)
宗派
浄土宗
創建
1191年(建久二年)
開山
円誓
開基
高田忠国
本尊
阿弥陀三尊像
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
走上りバス停徒歩5分
住所
京都府八幡市八幡清水井73

概要

八幡にある浄土宗寺院。 七堂兼備の大坊で、本堂・大方丈・唐門は国の重要文化財、書院・小方丈・鐘楼は府の文化財、庭園は府の名勝に指定されている。 駿河国清水の高田忠国(志水氏祖)が、源頼朝の幣礼使として石清水八幡宮の麓に居住し、「新清水」と称したことに始まる。 その後、石清水の「清水」を避けて「志水」と改め、志水氏の菩提寺として営んだ。 江戸時代、志水氏の娘 お亀の方(尾張徳川家の祖 徳川義直の生母)が徳川家康の側室となり、尾張藩の庇護を受け七堂伽藍が建立された。 また、当寺の南に神仏分離で当寺住職が勧請し石清水八幡宮から移した境外仏堂の八角堂がある。

見所

国重要文化財
本堂 - 1630年の建立。
大方丈 - 1630年の建立。金碧障壁画のある六間取の方丈形式。
唐門 附銘札 - 1630年の建立。前後唐破風造、側面入母屋とする類例の少ない格式の高い御成門。
大方等大集経8巻
絹本著色石清水曼荼羅図
木造阿弥陀如来坐像 - (京都国立博物館寄託)
木造元三大師坐像 - (京都国立博物館寄託)
絹本著色如来像 - (山城郷土資料館寄託)
府名勝
庭園 - 江戸中期の作庭。
府文化財
鐘楼 - 1621年の建立。
小方丈
書院 - 1707年の建立。
紺紙金字無量寿経
紺紙金字観無量寿経
紺紙金字阿弥陀経
正法寺文書
観光名所
八角堂 - 八幡高坊にある境外仏堂。豊臣秀頼の寄進による。もとは建保年間(1213年~1219年)、石清水八幡宮の善法寺祐清が境内に建立したもので、神仏分離で当寺住職が勧請し現在地に移した。

歴史

1191年
駿河国清水の高田忠国(志水氏祖)が、源頼朝の幣礼使としてこの地に居住し、「新清水」と称したことに始まる。
1326年
3代宗久は、石清水の「清水」を避けて「志水」と改め堂舎、仏閣を営んだ。
1546年
11代伝誉は、天台宗から浄土宗に改め、後奈良天皇の帰依を受け勅願寺となった。
1596~1610年
志水宗清の娘 お亀の方(尾張徳川家の祖 徳川義直の生母)が徳川家康の側室となり、尾張藩の庇護を受けた。
1630年
尾張徳川家の庇護の下、本堂、方丈、唐門など七堂伽藍が建立された。
明治維新
神仏分離で当寺住職が勧請し八角堂を八幡高坊に移した。

撮影後記

 正法寺と号する寺の掲載は、これで三回目になります。 こちらのお寺は石清水八幡宮の南にあり、三ヶ寺のなかでも七堂伽藍の大変立派な寺院です。 普段は、一般拝観は行っていないので中に入れませんが、指定文化財のうち重文の唐門だけは外からも見学できます。 春と秋の月一回だけ週末に特別公開されるようですので、そのときに拝観した方がいいでしょう。 また、桜の季節はライトアップもされるようです。

更新履歴

2012年7月5日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

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