九品寺

大門

園部にある真言宗御室派の古刹。平安時代、白河天皇が七堂伽藍を建立し、皇子の覚行親王を入寺させ門跡寺院となり栄えた。室町時代以降は荒廃し、唯一残った鎌倉時代建立の大門は、国の重要文化財に指定されている。

九品寺

九品寺について

基本情報

山号寺号
鴫尾山九品寺(しぎおざんくほんじ)
別称
船阪観音
宗派
真言宗御室派
創建
伝 810年(弘仁元年)
開山
空海
中興開山
白河天皇
本尊
千手観音菩薩
札所
船井ごおり三十三ヶ所観音霊場 第1番、丹波国三十三観音霊場 第20番
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
園部駅から九品寺前バス停下車すぐ
住所
京都府南丹市園部町船阪大門47-1

概要

園部にある真言宗御室派の古刹。 弘法大師空海の開基と伝わる。 平安時代、白河天皇が皇后の安産を祈願するため行幸され、七堂伽藍を建立し、皇子の覚行親王を入寺させ門跡寺院となり栄えた。 室町時代以降は大門を残して荒廃した。 また、戦後になると無数の寺宝も流出し、現在メトロポリタン美術館などに収蔵されている。 唯一残った鎌倉時代後期建立の大門は、国の重要文化財に指定されている。

見所

国重要文化財
大門 附:棟札、扁額 - 鎌倉時代後期の建立。
市文化財
木造仁王像 - 大門に安置。
宮内庁管理
覚行親王の墓 - 白河天皇第三皇子の宝篋印塔。
観光名所
本堂 - 千手観音菩薩を安置する観音堂。本堂の脇に霊石の「雷除ヶ石」が置かれている。
八十八ヵ所霊場 - 昭和63年の白河院・覚行親王の850年御忌のとき建立。
船坂観音霊場 - 古来より「船阪観音」の名で親しまれる。

歴史

810年
弘法大師空海の開基と伝わる。
1079年
白河天皇が皇后の安産を祈願するため行幸され、船井郡十一郷に及ぶ広大な土地を寄進し御堂を建てた。
平安時代
皇后は無事に皇子を出産すると白河天皇は、七堂伽藍を建立し、皇子の覚行親王を入寺させ門跡寺院となり栄えた。
室町時代
衰退し、本堂と大門のみを残すのみとなった。
1623年
園部藩主の小出吉次公が再建。
明治維新
ほとんどの末寺が神宮寺であったため神仏分離で衰退。
戦後
大門を残して荒廃し、無数の寺宝が流出した。
昭和63年
白河院・覚行親王の850年御忌が厳修された。

撮影後記

 九品寺や摩気神社のある船井荘(旧園部村・旧摩気村)は、法勝寺領といって白河法皇の知行地だったそうです。 今でこそ廃れていますが、往時は立派だったんだろうなぁといった雰囲気がする寺院です。 昨年アップした大原野の正法寺の木造千手観音立像(重文)も、元はこの寺の寺宝でした。
 初めて訪問したとき、カーナビの指示通りに行ったら、隣にある船阪八幡宮の参道へ間違えて入り込んでしまってエライ目に遭いました。 すごい酷道で、おまけに早朝は凍結していたので、スタックしてしまいレッカーの世話になる羽目に、トホホ。 JAFの方によれば、住職が変わってから、あまりいい話は聞かないそうです。

更新履歴

2012年7月4日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

九品寺紀行のコメント

コメントを書く

お名前 ※
ホームページ
コメント本文 ※
認証キー ※ (半角)
Captcha Code

フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。

おすすめギャラリー

鎌倉

鎌倉紀行

作品追加中
さくら

さくら紀行

作品追加中
美瑛・富良野