雙栗神社

椿の名所

久御山町佐山双栗に鎮座している延喜式内社。室町時代後期の本殿は国の重要文化財に指定され、蟇股や脇障子上部に精巧な彫刻が施されている。社叢には、数百本のヤブツバキが自生し、隠れた椿の名所でもある。

雙栗神社

雙栗神社について

基本情報

社名
雙栗神社(さぐりじんじゃ)
創建
不詳 - 859年に初見。
主祭神
天照大神、素盞鳴命、事代主命、品陀和気命、息長帯比売命、比咩大神、大雀命
旧社格
郷社、式内社
例祭
10月8日
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
久御山団地口バス停徒歩2分
住所
京都府久世郡久御山町佐山双栗55

概要

久御山町佐山双栗に鎮座し、「延喜式神名帳」に記載されている式内社である。 「三代実録」貞観元年(859年)の条に見える雙栗神が初見。 中世以降、石清水八幡宮の分霊を祀ったことから「椏本八幡宮」と号し、明治15年に旧号に復された。 室町時代末の本殿は国の重要文化財に指定され、斗供間の蟇股(かえるまた)や脇障子上部に精巧な彫刻が施されている。 社叢には、町の天然記念物のクスノキの巨樹が立ち、数百本の山つばきが自生する寒椿の隠れた名所でもある。

見所

国重要文化財
本殿 - 室町時代後期の1494年頃の建築。「替癸巳正徳萬歳九月吉日」の記がある。斗供間の蟇股や脇障子上部に精巧な彫刻が施されている。昭和56年に彩色の塗替えと屋根の葺替が行われた。
町天然記念物
クスノキ - 樹高30メートル、幹回り5.35メートルの巨樹で、推定樹齢400年~500年の大楠。「京都の自然200選」に選定。
観光名所
ツバキ - 社叢に数百本の藪椿が自生する寒椿の名所。大楠の横にある濃紫色の花を咲かせる黒椿は、「幻の樹の精」とも称せられる。

祭事

1月1日
元旦祭
1月14日
粥占い(御神差) - 竹筒の中に入る粥の量で農作物の豊凶を占う。
8月31日
八朔祭
10月8日
例祭

歴史

859年
「三代実録」によれば、従五位下の神位を賜い、延喜の制には小社に列せられた。
927年
「延喜式神名帳」によれば、山城国久世郡雙栗神社三座と記されている。
1162年
石清水八幡宮の分霊を祀ったことから「椏本(あてもと)八幡宮」と号し、橘氏をもって神司と定められた。
明治15年
「雙栗神社」と旧号に復された。

撮影後記

 久御山にある式内社で、長い参道を抜けると、深い社叢に囲まれた割拝殿が現れます。 木津川や宇治川に挟まれ、かつては北側に巨椋池が広がっていたこの辺りは、低地にあって洪水常襲地であったことから比較的巨木が少ないのですが、境内は大クスをはじめとした深い社叢が広がり、古社の雰囲気がします。
 社号に関しては、雙栗(双栗)神社と旧字体で難しいのですが、久世郡の羽栗と殖栗の両郡にまたいで鎮座することから双栗と命名されたそうです。 あるいは、羽栗氏の氏神社とし、羽栗から雙栗へ転訛したともいわれています。

更新履歴

2012年12月27日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

雙栗神社紀行のコメント

コメントを書く

お名前 ※
ホームページ
コメント本文 ※
認証キー ※ (半角)
Captcha Code

フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。

おすすめギャラリー

鎌倉

鎌倉紀行

作品追加中
さくら

さくら紀行

作品追加中
美瑛・富良野