京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
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京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
伏見にある酒造会社「月桂冠」発祥地に建つ企業博物館で、伏見の酒造りと日本酒の歴史文化を紹介している。 酒造業の近代化以前のものを中心として、ほぼ酒造工程のすべてに及ぶ伏見の酒造用具 6120点(京都市有形民俗文化財)のうち、約400点を常設展示している。 明治42年建造の酒蔵を改装し、昭和57年に開設した。 大倉記念館の中庭に面した内蔵酒造場では、昔ながらの寒造りを行っている。 月桂冠の創業は日本酒業界の中でも古く、1637年(寛永14年)に遡る。 笠置の里を出た初代 大倉治右衛門が、屋号を「笠置屋」としたことに始まる。 酒蔵の西側を流れる濠川は、かつて大坂から京に入る玄関口として三十石船が発着して賑わった。 現在は観光船の十石舟が運航し、柳並木越しの酒蔵風景は伏見を代表する景観となっている。
灘の白鶴酒造とともに日本を代表する酒造メーカーである月桂冠。
江戸時代には、米による酒造が制限され、江戸幕府は灘や伊丹を幕府直轄の酒造地として保護し、伏見の酒が京に入ることを禁止したため、伏見の造り酒屋は激減しました。
そんななかでも堅実な経営を脈々と続けてきた月桂冠は生き残り、サントリーや竹中工務店と同様に非上場企業としても有名です。
見学では吟醸酒の利き酒も楽しめ、純米酒(180ml)のおみやげ付きで、300円なり。
なお、もうひとつの伏見の代表的景観である松本酒造の酒蔵は、「伏見紀行」の方で紹介したいと思います。
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