天性寺

中将姫

寺町三条にある浄土宗寺院である。1577年、大和国当麻寺の眼誉道三が、中将姫の遺徳を偲んで上立売大宮に開創され、その後に豊臣秀吉の都市改造で、現在地に移転させられた。現在の堂宇は、明治13年の再建である。

天性寺

天性寺について

基本情報

山号寺号
曼荼羅山天性寺(まんだらざんてんしょうじ)
宗派
浄土宗知恩院派
創建
1577年(天正5年)
開山
眼誉道三
開基
眼誉道三
本尊
阿弥陀如来
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
河原町三条バス停すぐ
住所
京都府京都市中京区天性寺前町522-4

概要

寺町三条にある浄土宗寺院。 1577年、大和国当麻寺の眼誉道三が、中将姫の遺徳を偲び上立売大宮(上京区曼荼羅町)に開創され、その後に豊臣秀吉の都市改造で、現在地に移転させられた。 中将姫は(ちゅうじょうひめ)は、一夜で蓮糸による当麻曼荼羅を織ったという奈良時代の伝説上の人物で、平安時代から様々な戯曲の題材となった。 現在の堂宇は明治13年の再建である。 境内墓地に真鍮の開祖といわれる藤左衛門(ふじざえもん)の墓があり、伸銅業者の崇敬を集めている。

見所

国重要文化財
絹本墨画白衣観音図 - 室町時代の明兆筆。(京都国立博物館寄託)
観光名所
本堂 - 明治13年の再建。本尊阿弥陀如来、中将姫法如尼像を安置する。
山門 - 昭和31年の再建。寺町通沿いに建っている。
弁天堂 - 子宝祈願の弁天さんとして信仰されている。
墓地 - 真鍮の開祖 藤左衛門、江戸時代後期の絵師 原在中、江戸後期の四条派絵師 横山清暉の墓がある。

歴史

1577年
大和国当麻寺の眼誉道三が、中将姫の遺徳を偲び当麻町(上京区曼荼羅町)に開創した。
1587年
豊臣秀吉の都市改造で、現在地に移転させられた。
1788年
天明の大火により焼失した。
1804~1818年
文化年間、再建された。
明治13年
現在の本堂が再建された。

撮影後記

 寺町商店街のアーケードから山門を潜ると、なんだか別世界に足を踏み入れたような錯覚を覚える繁華街のなかの浄域です。 庭園の方には美しいハクモクレンがあるそうで、春にも観てみたいものです。
 墓地には真鍮(金の代用とされる黄銅の一種)の開祖といわれる藤左衛門の墓があります。 近江の水口の人で、霊告によって銅と亜鉛から真鍮を製錬したとされています。 ただ、今年の奈良大学の調査で、平安時代後期には既に製錬されていたことが判明したとのことです。 錬金術などの化学史も、人間ドラマの歴史と同じくして新たな発見があって興味深いものです。

更新履歴

2014年12月28日
初版をアップロードしました。

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