京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
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京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
臨済宗大本山妙心寺の塔頭寺院である。 1531年(享禄四年)室町幕府最後の管領 細川氏綱が、養父 細川高国の菩提を弔うため上京清蔵口の細川家邸宅に「三友院」を創建したのが起源。 1556年(弘治二年)山名豊国(母が細川高国の娘)が、直指宗諤(細川高国の猶子)を開祖に寺基を妙心寺山内に移して「東林院」と改めた。 以降、細川氏から山名氏の菩提寺となった。 境内には20数本の沙羅双樹が植栽され、「沙羅双樹の寺」として知られる。 朝に開花して夕方には落花する一日花で、平家物語 「祇園精舎」では諸行無常の象徴として謡われている。 入梅時には「沙羅の花を愛でる会」とうたわれた特別拝観で、青苔に落花の風情と精進料理が楽しめる。
「沙羅の花を愛でる会」と聞こえはいいですが、人が多すぎて風流を解する者が集まる雰囲気ではないのが現状です。
数多の寺院でも見かけるありふれた夏椿で、おまけに1,600円(お抹茶付き)の設定なので、話のタネと割り切って拝観するのがいいでしょう。
ちなみに、仏教三大聖樹のひとつである本当の娑羅樹(フタバガキ科)は、インドから東南アジアにかけて分布する南国の花で、越冬させるには温室が必要です。
日本ではツバキ科のナツツバキがその代用として植えられたため、いつしか「沙羅」と呼ばれるようになりました。
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