源光庵

悟りと迷いの窓

鷹峯にある1346年創建の曹洞宗寺院。本堂廊下の天井には、伏見城の遺構といわれる「血天井」が使用されている。また、内部の丸窓は「悟りの窓」、角窓は「迷いの窓」と称され、いずれも仏教の真理を表わしている。

源光庵

源光庵について

基本情報

山号寺号
鷹峰山源光庵(ようほうざんげんこうあん)
宗派
曹洞宗
創建
1346年(貞和二年)
開基
徹翁義享(てっとうぎこう) - 大徳寺第二世。
中興開山
卍山道白(まんざんどうはく)
本尊
釈迦如来
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
鷹峰源光庵前バス停すぐ
住所
京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47

概要

鷹峯にある曹洞宗寺院。 1346年、大徳寺二世の徹翁義享によって創建され、当初臨済宗に属していたが、1694年に加賀国大乗寺の卍山道白が中興し、曹洞宗に改宗された。 本堂廊下の天井には、伏見城に立て籠もった徳川方の鳥居元忠ら1200人が自刃し血痕が残る床板を天井とした「血天井」が使用されている。 また、本堂内部の丸窓は「悟りの窓」、角窓は「迷いの窓」と称され、いずれも仏教の真理を表わしている。   北山を借景とした枯山水庭園は、秋の紅葉時期に丸窓越しに眺めると風情がある。

見所

観光名所
本堂 - 中興時の1694年の建立。本尊釈迦牟尼仏、霊芝観世音像を安置。丸窓と角窓が並び、禅の真理が表わされている。廊下の天井には、伏見城に立て籠もった徳川方の鳥居元忠ら1200人が自刃し血痕が残る床板を天井とした「血天井」が使用されている。
本堂 悟りの窓 - 「禅の心」と仏道の心理の「円(大宇宙)通」を表している丸窓。
本堂 迷いの窓 - 人間の生涯を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している角窓。
開山堂 - 1719年の建立。中興開山 卍山道白の木像を安置。
山門 - 北山杉を配した楼門。
庭園 - 北山を借景とした枯山水庭園で、秋の紅葉時期に丸窓越しに眺めると風情がある。
稚児の井 - 水に窮していた徹翁国師が、童子に教えられたもの。日照でも涸れることなく多くの人を飢饉から救い、現在も清水が湧き出ている。

歴史

1346年
臨済宗大徳寺二世 徹翁義享の隠居所として創建された。
1694年
加賀国大乗寺の卍山道白により中興され、曹洞宗に改宗された。道白は、曹洞宗旧規の復活を訴え、自らを復古道人と称し「復古禅林」の額を本堂に掲げた。
明治11年
宇治の楳本寺を合併した。
明治12年
福寿院を合併した。

撮影後記

 「血天井」と丸窓「悟りの窓」があることで、人気のある禅刹です。 丸窓と云えば、お隣の常照寺にある吉野太夫好みの吉野窓も、よくあちらこちらの場所でお目にかかります。 ちなみに吉野窓は、完全な丸窓ではなく平らな部分があります。 まだ未熟で不完全な自分の姿を表しているのだとか。

更新履歴

2012年12月27日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。

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