京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
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京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
清凉寺を経て愛宕神社へ向かう愛宕街道沿いの嵯峨鳥居本は、古くは化野(あだし野)と呼ばれ、都びとの埋葬の地であった。 その中心に位置する浄土宗寺院である。 弘法大師空海が、風葬の惨めさから、里人に土葬を教え、野ざらしとなっていた遺骸を埋葬し、供養のため千体の石仏を埋めたことにはじまると伝わる。 その後、法然が念仏道場としたことから「念仏寺」となり、浄土宗に改宗された。 中世になると、供養のため、石仏や石塔が立てられるようになったという。 8千体もの無縁の石仏が配列安祀してある西院の河原は、明治中ごろに地元の人々によって、化野に散在埋没していた多くの無縁仏や石塔が集められたものである。 毎年8月に行われる千灯供養では、西院の河原に安祀してある無縁仏の精霊にろうそくを灯し供養する。
西院、鳥辺野、蓮台野などと並んで、古くから京都の埋葬地として知られるあだしのにある念仏寺。 嬰児が、「一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため」と石を重ね積み上げたアレを連想させる無縁仏の石仏群があります。 拝観パンフレットの表紙も、浴衣姿の女の子が千灯供養しているさまを写していて、どこかオドロオドロシイ雰囲気を醸しています。 同じ鳥居本にある愛宕念仏寺に比べて、こちらはマジな雰囲気がするので、撮影も外側からなら許されているのですが、あまり好き好んで写そうという気にはなりません。 「地獄少女」とか、ああいった世界に惹かれる方は、いいかもしれません。
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