染殿院

染殿地蔵

新京極四条にある時宗金蓮寺の塔頭で、弘法大師が地蔵菩薩を刻み開創したと伝わる。染殿皇后と呼ばれた藤原明子は、当院の地蔵尊に祈願して清和天皇を生んだ。以来、「染殿地蔵」として安産祈願の信仰を集めている。

染殿院

染殿院について

基本情報

寺号
染殿院(そめどのいん)
別称
染殿地蔵、そめどのさん
宗派
時宗
寺格
金蓮寺塔頭
創建
伝 808年(大同三年)
開山
空海(弘法大師)
開基
空海(弘法大師)
本尊
地蔵菩薩
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
四条河原町徒歩3分
住所
京都府京都市中京区仲之町562

概要

新京極四条にある時宗四条派大本山金蓮寺の塔頭。 かつて新京極一帯には時宗十二派の金蓮寺が広大な寺域を誇っていたが、昭和3年に北区鷹峯に移転し、当院のみ旧地に残された。 寺伝によれば、808年、弘法大師空海が地蔵菩薩を刻み開創したと伝わる。 文徳天皇皇后 藤原明子は、「染殿皇后」と呼ばれ、当院の地蔵尊に祈願して清和天皇を生んだ。 以来、「染殿地蔵」として安産祈願の信仰を集めている。

見所

観光名所
本堂 - 1864年の造営。弘法大師作と伝わる秘仏地蔵菩薩立像が安置されている。50年に一度だけ開帳され、安産祈願の信仰を集めている名地蔵。
時宗開祖一遍上人念仏賦算遺跡の石碑 - 国宝「一遍上人絵伝」によれば、1284年、一遍は当院に7日間滞在し、念仏腑算、念仏踊りをした。

歴史

808年
空海が地蔵菩薩を刻み開創したと伝わり、入唐帰朝後に当院に留まり「十住心論」を清書調巻したことから、「十住心院」と呼ばれたという。
850年
文徳天皇皇后 藤原明子は、染殿皇后と呼ばれ、当院の地蔵尊に祈願して清和天皇を生んだことより、「染殿地蔵尊」と称された。
1284年
一遍は当院に7日間滞在し、念仏腑算、念仏踊りをした。(一遍上人絵伝)
1356年
佐々木道誉は、四条京極一帯の土地を、当院北にあった金蓮寺に寄進した。
1388年
足利義満が寄進地を安堵し、金蓮寺の塔頭となった。
1864年
洛中がドンド焼けに見舞われ、現在の御堂が建てられた。
昭和3年
金蓮寺が北区鷹峯に移転し、当院のみ旧地に残された。

撮影後記

 新京極の南端、四条通と新京極通に面した小院です。 新京極通からは、ビル間の路地に狭い門があって、この先に寺があることを知らないと見逃しそうな参道です。 四条通からは、甘栗和菓子の老舗である林万昌堂さんの店内から境内に入ることになります。 自動ドアが寺への入口というのも、全国的にも珍しいのではないでしょうか。

更新履歴

2014年12月31日
初版をアップロードしました。

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