鞍馬

鞍馬天狗

もと愛宕郡鞍馬村で、鞍馬寺の門前町である鞍馬本町、貴船神社が鎮座する貴船町、林家の領地であった二ノ瀬町の3町が存在する。標高584mの霊山鞍馬山は、牛若丸(源義経)修行の地であり、「鞍馬天狗」で名高い。

鞍馬

鞍馬について

基本情報

名称
鞍馬(くらま)
指定
市史跡(貴布祢(貴船)神社境内)、歴史的風土保存区域(鞍馬)
駐車場
有料駐車場あり
交通機関
叡山電鉄鞍馬線利用
所在地
京都府京都市左京区 鞍馬本町・鞍馬貴船町・鞍馬二ノ瀬町

概要

京都市左京区の鞍馬川とその支流の貴船川の源流域で、もとの愛宕郡鞍馬村。 鞍馬本町、貴船町、二ノ瀬町の3町が存在する。 昭和24年に京都市左京区に編入され、大字鞍馬は鞍馬本町となり、残りは鞍馬を冠称した貴船町と二ノ瀬町に編成された。 中心地区の鞍馬本町は鞍馬寺の門前町で、北方の花脊峠を越えて花脊に向う鞍馬街道の谷口集落である。 標高584mの霊山鞍馬山は牛若丸(源義経)修行の地であり、「鞍馬天狗」で知られる。 貴船神社が鎮座する貴船町は、貴船川に沿って20軒ほどの料理旅館が点在し、「京の奥座敷」と呼ばれる。 料理旅館街では、京都の夏の風物詩として知られる「貴船の川床」が行われ、都からの納涼客で賑わう。 惟喬親王が閑居したと伝えられる二ノ瀬町は、林羅山をはじめとした儒学者林家の領地であった。

見所

国重要文化財
瀧澤家住宅 - 鞍馬本町にある古民家で屋号は匠斎庵。宝暦10年(1760年)の建築で、江戸時代中期の町家形態を正確に整えている。
市史跡
貴布祢神社境内(貴船神社) - 社伝によれば、406年の創建とされる古社で、全国450社余りの貴船神社総本社である。古来より雨乞いの社として朝廷の崇敬が篤く、水の神様として、全国の料理関係者や水を取扱う商売人などから信仰を集めている。
市登録文化財
大惣仲間文書 - 鞍馬村に居住した大惣仲間の室町時代から明治時代にかけての文書148点。「鞍馬騒動」と呼ばれた村方騒動などの記載がある。
観光名所
鞍馬本町 - 鞍馬寺の門前町で、北方の花脊峠を越えて花脊に向う鞍馬街道の谷口集落である。街道沿いには大惣仲間の古民家が並び、京の町家形態を正確に整えている。
鞍馬寺 - 770年創建とされる鞍馬弘教総本山で、鞍馬山の南東斜面に立つ山岳信仰の寺院。鞍馬は、牛若丸(源義経)が修行をした地として広く知られ、「源氏物語」の若紫巻の舞台ともなった。秋には紅葉の名所として知られる。
鞍馬山 - 標高584mで、東を鞍馬川、西を貴船川に挟まれた尾根が連なる。密教による山岳修験の場として栄え、南中腹に鞍馬寺が創建された。牛若丸(源義経)修行の地であり、「鞍馬天狗」で知られる。山越えの鞍馬寺奥ノ院参道は貴船まで至る。
由岐神社 - 鞍馬寺参道途中に鎮座する鞍馬寺の鎮守社。もとは内裏に祀られていたが、朱雀天皇の勅詔で王城の北方鎮護として遷宮された。毎年10月22日に行われる「鞍馬の火祭」は、京都三大奇祭のひとつとして名高い。
くらま温泉 - 花背峠に至る鞍馬街道の小さな一軒宿。天然硫黄温泉で露天風呂がある。
貴船町 - 清流・貴船川に沿って貴船神社とその末社、及び20軒ほどの料理旅館が点在し、「京の奥座敷」と呼ばれる。料理旅館街では、京都の夏の風物詩として知られる「貴船の川床」が行われ、都からの納涼客で賑わう。
二ノ瀬町 - 開村は仁寿元年(851年)で、惟喬親王が閑居したと伝えられる。林羅山をはじめとした儒学者林家の領地であった。惟喬親王を祀る守屋神社、羅山の遺品を納めた奉先堂跡、推定樹齢400年の大イチョウなどがある。
白龍園 - 子供服メーカー青野株式会社が所有する二ノ瀬駅すぐにある日本庭園。桜や紅葉が美しく、春と秋に1日100人の限定条件付きで特別公開されている。

撮影後記

 地名の由来は、鞍馬山が昼間でも鬱蒼とした樹木が茂った場所だったとこから「暗部山(くらぶ山)」と云われ、それが転訛したとの説があります。 今でも牛若丸が修行したと伝わる僧正ガ谷は、昼間でも薄暗いです。 「くらぶ山」、「くらま山」は歌枕にもなっていますね。
 なお、三町のうち貴船町は「貴船紀行」として別ページで公開しています。

更新履歴

2015年9月24日
初版をアップロードしました。

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