天得院

桔梗の寺

正平年間(1346年~1370年)無夢一清が創建した臨済宗東福寺の塔頭。方広寺鐘銘事件で銘文起草した住持の文英清韓は、捕らえられ当院は破却された。現在はキキョウが咲き乱れる「桔梗の寺」として親しまれている。

天得院

天得院について

基本情報

山号寺号
万松山天得院(ばんしょうざんてんとくいん)
別称
桔梗の寺
宗派
臨済宗東福寺派
寺格
東福寺塔頭
創建
1346年~1370年(正平年間)
開山
玉渓慧格
開基
無夢一清 - 東福寺30世。
本尊
観音菩薩
駐車場
無料駐車場あり - 東福寺駐車場利用。
交通機関
JR東福寺駅徒歩9分、京阪東福寺駅徒歩9分
住所
京都府京都市東山区本町15丁目802
サイト
宗教法人天得院

概要

臨済宗大本山東福寺の塔頭寺院である。 南北朝時代の正平年間(1346年~1370年)東福寺30世 無夢一清が玉渓慧格を請じて創建した。 慶長19年(1614年)東福寺長老の文英清韓が住持になり、方広寺鐘銘事件により梵鐘の銘文「国家安康君臣豊楽」を起草した清韓は捕らえられ、当院は徳川家康によって破却された。 その後、天明9年(1789年)に堂宇が再建され再興された。 桃山時代の作庭という枯山水庭園は、初夏にキキョウが庭一面に咲き乱れ、現在は「桔梗の寺」として親しまれている。

見所

観光名所
方丈(本堂) - 1789年の再建。
方丈前庭(南庭) - 桃山時代の作庭という大海を表す苔地に座禅石が置かれた枯山水庭園で、昭和43年に中根金作の指導により改修された。初夏にキキョウが庭一面に咲き乱れる。
西庭 - 苔地に桔梗が植栽されている。

行事

6月下~7月上旬
初夏の特別拝観 - 桔梗の開花に合わせて特別公開される。庭を眺めながらの精進料理も楽しめる。
11月中下旬
紅葉を愛でる特別拝観とお食事プラン - 杉苔と紅葉が美しい時期に特別公開され、夜間はライトップもされる。庭を眺めながらの精進料理も楽しめる。

歴史

1346~1370年
正平年間、東福寺30世 無夢一清が玉渓慧格を請じて創建した。
1614年
東福寺227世 文英清韓が住持になり、方広寺鐘銘事件により梵鐘の銘文を起草した清韓は捕らえられ、当院は徳川家康によって破却された。
1789年
現在の堂宇が再建された。
明治元年
東福寺塔頭本成寺を合併した。

撮影後記

 東福寺日下門の向かいにある塔頭で、境内に東福寺保育園があります。 また東福寺児童館も併設されていて、午後5時以降は中学生や高校生の健全な遊び場としても開放しているそうで、寺小屋のようなお寺さんですね。
 普段は非公開塔頭ですが、キキョウが見頃となる初夏と、秋の紅葉時期に特別拝観されています。 以前は秋も拝観だけOKでしたが、今はお食事プラン(午後2時~午後5時は、手頃なお抹茶プランあり)と抱き合わせとなっているようです。 秋の東福寺はもの凄く混雑するので、これはこれで致し方ないかな。

更新履歴

2015年11月1日
初版をアップロードしました。

天得院紀行のコメント

コメントを書く

お名前 ※
ホームページ
コメント本文 ※
認証キー ※ (半角)
Captcha Code

フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。

おすすめギャラリー

鎌倉

鎌倉紀行

作品追加中
さくら

さくら紀行

作品追加中
美瑛・富良野