禅華院

鐘楼門形式の三解脱門

「解脱山」と称す修学院にある臨済宗大徳寺派の禅寺。比叡山三千坊のひとつで、江戸寛永年間、大徳寺170世清巌宗謂が中興した。修学院離宮から下賜された鐘楼門形式の山門や、鎌倉時代の石仏が多数奉安されている。

禅華院

禅華院について

基本情報

山号寺号
解脱山禅華院(げだつざんぜんけいん)
別称
禅華庵
宗派
臨済宗大徳寺派
創建
伝 平安時代
中興
清巌宗謂(せいがんそうい) - 大徳寺170世。
本尊
釈迦如来
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
叡電修学院駅徒歩15分
住所
京都府京都市左京区修学院烏丸町20

概要

修学院にある臨済宗大徳寺派の禅寺である。 比叡山西麓であるこの一帯は、大津の坂本に対して西坂本といわれ、天台宗延暦寺の末寺が多数存在していた。 当院もその比叡山三千坊のひとつで、寛永年間(1624~1644年)後の大徳寺170世清巌宗謂が中興した。 鐘楼門形式の三門は、文政9年(1826年)修学院離宮中御茶屋の建物を下賜されて修復されたものである。 境内には鎌倉時代後期から室町時代にかけての石仏が多数見られる。

見所

観光名所
本堂 - 昭和4年に昭和の御大典御建物を下賜され再建された。本尊釈迦如来、左右に地蔵菩薩と観音菩薩を安置。
三門 - 1826年、修学院離宮中御茶屋の建物を下賜されて修復された鐘楼門。
雲母坂地蔵石仏 - 弥勒菩薩、阿弥陀如来2躰の石仏。大治元年(1126年)の銘がある。雲母坂(きららざか)近くにあった雲母寺が明治18年に廃寺になり、昭和52年に遷された。
地蔵菩薩石仏 - 鎌倉時代後期の造立。修学院離宮の田園にあったもの。
弥勒菩薩石仏 - 大治元年(1126年)の銘がある。
釈迦如来石仏 - 鎌倉時代後期の造立。
阿弥陀如来石仏 - 鎌倉時代後期の造立。
庭園 - 小堀遠洲の作庭と伝わる。

歴史

平安時代
比叡山三千坊のひとつであったと伝わる。
1624~1644年
寛永年間、清巌宗謂(大徳寺170世)が中興した。
1826年
修学院離宮中御茶屋の建物を下賜されて山門が修復された。
昭和4年
昭和の御大典御建物を下賜されて本堂が再建された。

撮影後記

 修学院離宮とは道路を挟んで隣接している小寺です。 この辺りは道路が狭く駐車場もないので、なかなか足が向きません。 駒札が立っていないので観光寺院ではないようですが、境内自由となっています。 鐘楼門様式の三門と青々と茂る椛は、禅寺らしい景観をつくって絵になりますね。

更新履歴

2015年9月24日
初版をアップロードしました。

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