天授庵

南禅寺開山塔

臨済宗南禅寺の塔頭で、1339年に南禅寺開山の無関普門の塔所として建立した開山塔である。戦国時代には衰退したが、細川幽斎の援助で再興された。枯山水と池泉回遊式の二つの庭園があり、紅葉の名所でもある。

南禅寺天授庵

南禅寺天授庵について

基本情報

寺号
天授庵(てんじゅあん)
宗派
臨済宗南禅寺派
寺格
南禅寺塔頭
創建
1339年(暦応2年)
開基
虎関師錬(こかんしれん)
中興
細川幽斎 - 肥後細川氏祖。
駐車場
有料駐車場あり - 南禅寺駐車場利用。
交通機関
地下鉄蹴上駅徒歩7分、永観堂前バス停徒歩7分
住所
京都府京都市左京区南禅寺福地町86-8

概要

臨済宗南禅寺派大本山南禅寺の塔頭である。 南禅寺第十五世の虎関師錬が、1339年に南禅寺開山の無関普門(大明国師)の塔所(墓所)として建立した山内で最も重要な塔頭。 応仁の乱の兵火で戦国時代には衰退したが、熊本細川家の祖である細川幽斎の援助で再興された。 墓地には中興の祖・細川幽斎の妻である光寿院が眠る。 枯山水と池泉回遊式の二つの庭園があり、紅葉の名所でもある。

見所

国重要文化財
絹本着色無関普門像 - 開山国師の現存する唯一の寿像。
紙本墨画淡彩聖一国師像 - 無関普門の師である円爾自賛の像。
絹本着色細川幽斎像・幽斎夫人像 - 書院に掛けられている。
方丈障壁画32面 - 本堂の長谷川等伯筆の襖絵(非公開)
絹本着色平田慈均像2幅 - 東福寺の道山玄晟(無関普門の法嗣)の法嗣である平田慈均の頂相。(京都国立博物館寄託)
観光名所
本堂 - 細川幽斎の援助で再興された。
表門 - 細川幽斎の援助で建立。
方丈前庭 - 枯山水庭園。切石での直線的な作庭は小堀遠州の発案。
書院南庭 - 池泉回遊式庭園。

歴史

1339年
光厳天皇の勅許を得た虎関師錬が、南禅寺開山の無関普門の塔所として建立。
1447年
南禅寺大火で類焼。
応仁の乱
兵火で焼失し、慶長年間まで荒廃。
1602年
南禅寺侍待の玄圃霊三のとき、弟子の雲岳霊圭が知友の細川幽斎の援助を得て、細川家の菩提所として再建された。

撮影後記

 南禅寺の塔頭で、三門の南側にあります。 開基の虎関師錬国師は、若かりしときに鎌倉の円覚寺や建長寺で修業していたそうです。
 紅葉の時期の南禅寺はとても混雑しますが、この塔頭は比較的空いていて、意外な穴場だったりします。 庭園も枯山水と池泉のふたつあり、京都にしては拝観料も穏やかなので、割安でおすすめです。 宵になるとライトアップもありますので、夕方から訪れるのもよいかと思います。

更新履歴

2011年10月6日
初版をアップロードしました。
2011年11月7日
登録カテゴリを祇園・東山から洛東に移動しました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。

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