尊勝院

青蓮院別院

天台宗青蓮院門跡の別院で、元三大師(良源)を本尊とし、「元三大師堂」とも称される。保延年間(1135~1141年)、比叡山横川に開創された。大正4年に現在地へ移転し、桃山時代建立の本堂のみが移築された。

尊勝院

尊勝院について

基本情報

寺号
尊勝院(そんしょういん)
別称
元三堂、元三大師堂
宗派
天台宗
寺格
青蓮院別院
創建
1135年~1141年(保延年間)
開山
陽範
開基
陽範
本尊
元三大師像
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
三条広道バス停徒歩5分
住所
京都府京都市東山区粟田口三条坊町70
サイト
尊勝院

概要

天台宗青蓮院の北東に位置する別院で、青蓮院門主が住職を兼務している。 比叡山延暦寺中興の祖 元三大師(良源)を本尊とし、「元三大師堂」とも称される。 保延年間(1135~1141年)、陽範阿闍梨が比叡山横川に尊勝坊を開創したことに始まる。 陽範は横川般若谷に祀られていた元三大師の宝前で、修法祈念し霊験を得たことにより、法皇から「尊勝」の号を賜った阿闍梨である。 正和年間(1312~1316年)、青蓮院の三條白川坊の後背地に遷され、「裏築地御殿(裏築地門跡)」と呼ばれた。 大正4年、現在地へ移転し、桃山時代建立の本堂(市文)のみが移築された。

見所

市文化財
本堂 - 文祿年間(1592年~1596年)に豊臣秀吉によって本再建され、大正4年に現在地へ移築された。極彩色が施された桃山時代の建築。本尊元三大師像の他、「粟田の庚申さん」として親しまれている庚申尊像などを安置。

行事

毎月3日
元三大師護摩供

歴史

1135~1141年
保延年間、陽範阿闍梨が比叡山横川に尊勝坊を開創した。
1312~1316年
正和年間、青蓮院の三條白川坊の後背地に遷され、「裏築地御殿(裏築地門跡)」と呼ばれた。
応仁の乱
兵火で本堂を焼失。
1592~1596年
文祿年間、豊臣秀吉によって本堂が再建された。
1788年
天明の大火で青蓮院が後桜町上皇の仮御所となり、青蓮院門主 宮尊真親王は、尊勝院に門室代として入寺した。
明治維新
廃仏毀釈で、堂宇が破却された。
大正4年
現在地へ移転し、本堂のみが移築された。

撮影後記

 青蓮院の飛地境内である将軍塚へ向かう東山トレイルを5分程登ったところにあります。 参拝に来られる方は稀で、殆ど京都一周トレイルのハイカーたちが立ち寄る程度の静かな寺院です。 境内からは平安神宮方面の眺望が利きます。
 尊勝寺の歴代住職は、日野家の子息が出家して受け継いできた縁から、伏見の法界寺の別当職を務め、また多賀大社とも関係が深く、江戸時代から明治維新に至るまで住職が別当院を兼帯したそうです。

更新履歴

2015年1月13日
初版をアップロードしました。

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