本願寺山科別院

山科本願寺

山科にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)別院で「西御坊」とも称せられる。此の地は山科本願寺の旧地で、1732年に建立された。中宗堂には蓮如54歳の自刻と伝わる上人像が、西本願寺から遷されて安置されている。

本願寺山科別院

本願寺山科別院について

基本情報

寺号
本願寺山科別院(ほんがんじやましなべついん)
別称
西本願寺山科別院、山科西別院、西御坊
宗派
浄土真宗本願寺派
寺格
別院
創建
1478年(文明十年)
開山
蓮如 - 本願寺8世。
開基
住如 - 西本願寺15世。
本尊
阿弥陀如来
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
地下鉄東西線東野駅徒歩5分
住所
京都府京都市山科区東野狐藪町2

概要

山科にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)別院で「西御坊」とも称せられる。 此の地は山科本願寺の寺内町(外寺内)で、15世 住如により1732年(享保17年)に建立された。 山科本願寺は、本願寺中興の祖 蓮如上人が15世紀後半に創建し、本願寺9世 実如と本願寺10世 証如が城郭として整備した。 しかしながら1532年(享禄5年)、細川晴元・六角定頼・京都の法華一揆の連合軍との戦いで、山科本願寺は灰燼に帰し、石山本願寺を本寺としている。 中宗堂には、蓮如54歳の自刻と伝わる蓮如上人木像が西本願寺から遷されて安置されている。

見所

国史跡
山科本願寺南殿跡附山科本願寺土塁跡(境外) - 山科本願寺の遺構である南殿跡と山科中央公園に見られる土塁跡。
観光名所
本堂 - 1772年(明和9年)の建立。源信作と伝わる本尊阿弥陀如来木像が、大谷本廟から遷され安置されている。宗祖親鸞聖人御影も安置。
中宗堂 - 1823年の建立。明治期に本山中宗堂代と定められ、西本願寺から蓮如上人54歳の自刻と伝わる蓮如上人木像が遷されて安置されている。
太鼓楼 - 蓮如上人300回忌の1781年(天明元年)の建立。
蓮如上人御廟所(境外) - 山階小学校の北側にある蓮如本廟。東本願寺山科別院長福寺と共同で管理されている。

歴史

1478~1481年
本願寺8世 蓮如により、山科本願寺(御本寺)が創建された。
1483年
山科本願寺(内寺内と外寺内)が完成した。
1499年
蓮如が入滅した。
1499~1532年
本願寺9世 実如と本願寺10世 証如は、山科本願寺を城郭として整備した。
1532年
細川晴元・六角定頼・京都の法華一揆の連合軍との戦いで、山科本願寺は灰燼に帰し、石山本願寺を本寺とした。(山科本願寺の戦い)
1732年
西本願寺15世 住如により、山科本願寺外寺内の旧地に、北山別院の旧堂を移築して山科別院が建立された。
1772年
現在の本堂が建立された。

撮影後記

 この一帯は山科本願寺の旧跡地で、北側には大谷派(東本願寺)の山科別院もあります。 蓮如が造営し、次の代で整備された山科本願寺は、城郭を併せ持つ広大な寺内町を構成していました。 御影堂や阿弥陀堂という浄土真宗寺院の中核となる寺本体は、もっと西側の「御本寺」に位置し、その外縁に「内寺内」、そして現在両別院が建っている場所が「外寺内」でした。 さらに離れた場所には、「南殿跡」があり、現在は大谷派の光照寺が建っています。 現在その遺構は殆ど残っておらず、山科中央公園にある土塁跡と南殿跡が国の史跡に指定されています。

更新履歴

2015年1月23日
初版をアップロードしました。

本願寺山科別院紀行のコメント

コメントを書く

お名前 ※
ホームページ
コメント本文 ※
認証キー ※ (半角)
Captcha Code

フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。

おすすめギャラリー

鎌倉

鎌倉紀行

作品追加中
さくら

さくら紀行

作品追加中
美瑛・富良野