佛陀寺

朱雀天皇と村上天皇

朱雀天皇と弟である村上天皇を開基とする西山浄土宗に属する寺である。その後、豊臣秀吉の都市改造政策により寺町に移された。平安時代後期の作とされる本尊阿弥陀如来坐像は、国の重要文化財に指定されている。

佛陀寺

佛陀寺について

基本情報

寺号
佛陀寺(ぶっだじ)
宗派
西山浄土宗
創建
946年(天慶九年)
開基
朱雀天皇、村上天皇
本尊
阿弥陀如来
札所
洛陽四十八願所地蔵尊 第21番
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
河原町今出川バス停徒歩6分
住所
京都府京都市上京区鶴山町12

概要

朱雀・村上両天皇を開基とする西山浄土宗に属する寺である。 946年(天慶9年)、朱雀天皇が村上天皇に譲位され、父 醍醐天皇の菩提を弔うために日蔵道賢を戒師として落師し、「佛陀寿」と号して朱雀大路の仙洞朱雀院において仏事を修し、崩御された。 弟 村上天皇は遺志をついで、上皇の仙院朱雀院を寺に改め、別院大蔵院を建立し、上皇の法号に因み「佛陀寺」と号した。 その後、邦諫(ほうかん)上人が後土御門天皇の帰依を受けて、土御門西洞院に浄土門西山西谷流の寺院として中興して、勅願所とした。 秀吉の御土居築造の頃に現在地に移り、現在の堂宇は天明の大火で焼失後の造営。 平安時代後期の作とされる本尊木造阿弥陀如来坐像は、国の重要文化財に指定されている。

見所

国重要文化財
木造阿弥陀如来坐像 - 平安時代末期の温和で端正な雰囲気を持つ定朝様式。上品中生の説法印を結ぶ。
観光名所
本堂 - 本尊阿弥陀如来坐像を安置。
地蔵堂 - 王城地祭地蔵尊が祀られている。洛陽四十八願所地蔵尊第21番。

歴史

946年
朱雀天皇が村上天皇に譲位された。
952年
朱雀上皇が落師し、「佛陀寿」と号して仙洞朱雀院において仏事を修し、崩御された。
967年
村上天皇が兄 朱雀上皇の仙院朱雀院を寺に改め、上皇の法号に因み「佛陀寺」と号した。
応仁の乱
兵乱で焼失した。
1476年
邦諫が土御門西洞院に浄土門西山西谷流の寺院として中興して、勅願所とした。
1591年
豊臣秀吉の都市改造政策により、現在地に移転した。
1661年
大火で類焼した。
1788年
天明の大火で焼失した。

撮影後記

 本満寺の北側にある寺町寺院です。 この付近には北側に十念寺、阿弥陀寺と続き、寺町通らしい景観を有しています。 寺の東側にはかつて御土居があって、さらに寺院は全て通りの東側に位置しています。 これは京都の防衛の意味もあったといわれています。

更新履歴

2015年1月25日
初版をアップロードしました。

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