安井金比羅宮

縁切り縁結び碑

祇園にある神社で、讃岐に配流となった崇徳上皇を主祭神とする。1695年、太秦の安井門跡が当地に移建され、鎮守として創建された。「縁切り・縁結び碑」と呼ばれる巨石があり、悪縁を切り良縁を結ぶ社として有名。

安井金比羅宮

安井金比羅宮について

基本情報

社名
安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)
別称
安井のこんぴらさん
創建
元禄八年(1695年)
主祭神
崇徳天皇、大物主神、源頼政
旧社格
郷社
例祭
10月10日
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
東山安井バス停徒歩3分
住所
京都府京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
サイト
安井金比羅宮

概要

祇園にある神社で「安井のこんぴらさん」で親しまれている。 建治年間(1275年~1278年)、讃岐国に配流となり怨霊となったと伝わる崇徳上皇の霊を鎮めるため、後白河法皇の詔によって、光明院観勝寺を建立し、当社の起源となった。 1695年、太秦安井にあった安井門跡 蓮華光院が当地に移建され光明院観勝寺はその管下になり、鎮守として崇徳天皇に加えて、讃岐金刀比羅宮より勧請した金毘羅権現と源頼政を合祀した。 境内には、「縁切り・縁結び碑」と呼ばれる巨石があり、形代に願いを書き、碑の表から裏へ穴をくぐると悪縁を絶ち切り、裏から表へくぐると良縁を結ぶという。 9月第4月曜に行われる「櫛まつり」では、古くなった櫛やかんざしを供養し、各時代の髪型に地毛で結いあげて髪を結った時代風俗行列が祇園界隈を練り歩く。

見所

観光名所
本殿 - 崇徳天皇、大物主神、源頼政が祀られている。
拝殿 - 9月の櫛祭では、舞踊「黒髪」が奉納される。
縁切り縁結びの碑 - 形代に願いを書き、碑の表から裏へ穴をくぐり悪縁を絶ち切り、裏から表へくぐり良縁を結ぶ。最後に形代を碑に貼る。
久志塚(櫛塚) - 髪の美しさを引き立てる櫛や簪をお祀りし、美願のご利益がある。
金比羅絵馬館 - 絵馬堂を改築した江戸時代からの絵馬を展示する日本初の絵馬ギャラリー。
ガラスの部屋 - 19世紀のアール・ヌーボ等の展示。
末社 - 厳嶋神社、 天満宮、八木力社。

祭事

毎月1日・10日
月次祭
1月1日
歳旦祭
1月2日
川友会纏奉納 - 江戸時代の火消しの纏振り。纏を振ることで邪気を祓う。
2月3日
節分祭
5月10日
春季金比羅例祭 - 願いを書いた護摩木を焚き上げる。
6月30日
夏越大祓 - 茅の輪くぐり。
9月第4月曜
櫛まつり - 櫛塚(久志塚)で古くなった櫛やかんざしを供養し、拝殿で舞踊「黒髪」が奉納される。その後、各時代の髪型に地毛で結いあげて髪を結った時代風俗行列が祇園界隈を練り歩く。
10月1日~10日
秋季金比羅例大祭 - 保元の乱で祟徳上皇を守った武者にちなみ、鎧兜に身を包んだ児童行列が行われる。体育の日に神幸祭(神幸渡御)、10日に例祭。
11月10日
秋季火焚祭 - 願いを書いた護摩木を焚き上げる。
12月31日
年越大祓

歴史

662年~672年
天智天皇年間、藤原鎌足が藤を植え一堂を建て「藤寺」と号したと伝わる。
729年~749年
天平年間、聖武天皇の勅命により、堂塔を改修増築され「観勝寺」と改号した。
1146年
崇徳天皇が、観勝寺の藤を好み、堂塔を修造し、寵愛の烏丸殿(藤原通憲の娘 阿波内侍)を住まわせ、たびたび行幸された。
1156年
保元の乱で、崇徳上皇が後白河天皇に敗れ、讃岐国に配流となり、烏丸殿が観音堂に上皇より賜った自筆の御尊影を祀り、日夜ひたすら勤行した。
1164年
崇徳上皇が都に戻ることなく崩御され、崇徳上皇の死後、都では疫病が流行し、上皇の怨霊だと広がった。
1177年
「都名所図会」によれば、大円法師が観勝寺に参籠した際、崇徳上皇の尊霊が現れ、後白河法皇に伝えたと記されている。
1275~1278年
建治年間、後白河法王の詔によって、光明院観勝寺を建立し、当社の起源となった。
応仁の乱
兵火で荒廃した。
1695年
太秦安井にあった安井門跡 蓮華光院が当地に移建され光明院観勝寺はその管下になり、鎮守として崇徳天皇に加えて、讃岐金刀比羅宮より勧請した金毘羅権現と源頼政を合祀した。
明治維新
神仏分離で、仏像一切は大覚寺へ移され光明院が廃され、「安井神社」と改称し、祭神の金毘羅権現は、大物主神に改められた。
戦後
「安井金比羅宮」と改称した。

撮影後記

 東大路通から肩を窄めるようにして建つ小さな神社ですが、病気・タバコ・ギャンブルなどの悪縁を絶ち切り、男女の良縁の願掛けに参拝する人が多い場所です。 知り合いが舞妓に変装して写真を撮って欲しいとのことで、はじめて訪問しました。 できれば、モミジの綺麗な隣の建仁寺で撮りたかったのですが、衣装がレンタルなもので、当社で撮影することが条件になっていました。 撮影に熱中するあまり、舞妓の後姿を添景に入れたり、風景のみといった風景写真を撮ることを忘れてしまいました。 秋の風景のギャラリーが、人物主役のポートレート写真っぽくなってしまいましたね。 機会があれば、今度は桜咲く春にでも撮ってみたいものです。

更新履歴

2012年10月15日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

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