成就院

月の庭

北法相宗大本山清水寺の本坊として、本願職を担当してきた塔頭。応仁の乱で焼失した清水寺を再興した願阿上人の住房として創建したのが起源。書院庭園「月の庭」は、相阿弥作で小堀遠州の補修といわれる国の名勝。

成就院

成就院について

基本情報

寺号
成就院(じょうじゅいん)
宗派
北法相宗
寺格
清水寺塔頭
創建
1469年~1487年(文明年間)
開山
願阿
開基
願阿
本尊
十一面千手観音
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
清水道・五条坂バス停徒歩10分
住所
京都府京都市東山区清水1丁目294

概要

北法相宗大本山清水寺の本坊として、本願職(伽藍整備や維持、財政の維持管理)を担当してきた塔頭。 応仁の乱の兵火によって灰燼に帰した清水寺を、文明年間(1469年~1487年)、勧進活動によって再興した願阿上人の住房として創建したのが起源である。 現在の建物は、寛永16年(1639年)、後水尾天皇中宮であった東福門院和子の寄進によって再建されたもの。 「月の庭」と称せられる書院庭園は、相阿弥作で小堀遠州の補修といわれる借景式池泉鑑賞式庭園で、国の名勝。 幕末には月照・信海両上人のもとに西郷隆盛をはじめとする勤皇志士たちが集い、密談を交わした。

見所

国名勝
成就院庭園(月の庭) - 相阿弥の作庭と伝わり、小堀遠州や松永貞徳の補修といわれる。烏帽子石、蜻蛉燈籠、手鞠燈籠、籬島石などを配した借景式池泉鑑賞式庭園。「誰が袖手水鉢」は豊臣秀吉の寄進。
観光名所
持仏堂(護摩堂) - 後水尾天皇中宮 東福門院の寄進。本尊十一面観世音菩薩や不動明王が祀られている。
書院 - 1639年の再建。書院の縁先から眺める庭園は、心字池に映る月影が見事なことから「月の庭」と称される。
石仏群 - 多種多様の野仏が1000躰ほどがある。かつて、各町内の大日堂や地蔵堂などに祀られていたが、廃仏毀釈で清水寺に運び込まれたきたもの。

行事

春季
成就院庭園特別公開
秋季
成就院庭園特別公開

歴史

応仁の乱
兵火で清水寺が灰燼に帰した。
1469~1487年
文明年間、勧進活動によって清水寺を再興した願阿の住房として創建された。
1629年
成就院が焼失し、清水寺伽藍の大半も類焼した。
1639年
東福門院の寄進により再興された。
1835年
第24世 月照が住持となった。
1854年
第25世 信海が住持となった。

撮影後記

 清水寺境内の北奥にある塔頭で、毎年春と秋に特別拝観できます。 ライトアップされた夜の庭園鑑賞も人気です。 ただ、書院縁側から眺める名勝庭園は北向きのため、心字池に映る月影を眺めることは叶いません。
 なお、庭園を含めた伽藍内部は撮影禁止であったため、外側から眺めた風景のみを掲載しています。

更新履歴

2015年2月12日
初版をアップロードしました。

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