生身天満宮

日本最古の天満宮

菅原道真存世中に生祠として祭祀したことから、「生身(いきみ)天満宮」と称し、日本最古の天満宮とされる。もとは園部城跡の小麦山に鎮座していたが、初代藩主が園部陣屋を普請する際に、天神山山麓に遷座された。

生身天満宮

生身天満宮について

基本情報

社名
生身天満宮(いきみてんまんぐう)
創建
901年(延喜元年)
主祭神
菅原道真
旧社格
府社
例祭
10月15日
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
JR園部駅徒歩15分
住所
京都府南丹市園部町美園町1-67
サイト
生身天満宮

概要

園部町の天神山西山麓に鎮座する神社で、一帯が生身天満宮文化財環境保全地区といて京都府の文化財環境保全地区に指定されている。 菅原道真存命時に生祠として祭祀したことから、「生身(いきみ)天満宮」と称し、日本最古の天満宮といわれる。 もとは園部城跡の小麦山に鎮座していた。 園部は代々菅原氏の知行地で、小麦山に菅原道真の別邸があったと伝わる。 901年(延喜元年)道真が大宰府に左遷され、園部の代官 武部源蔵は小麦山の道真邸内に道真の像を安置して生祠として奉斎したのが起源と伝わる。 1653年(承応2年)園部藩初代小出吉親が園部陣屋を普請する際に現在地に遷座された。

見所

府文化財
本殿 附廻廊- 1653年(承応2年)の遷座時に建立。簡素な架構法を持つ一間社流造。廻廊は幕末から明治の建立。本殿と一体をなし、瑞垣の発展形と考えられる。
制札 - 1516年(永正13年)丹波国守護細川高国が発給した正文。境内に乱暴狼藉などを禁止する禁制高札を立てて兵乱から守った。
府環境保全地区
生身天満宮文化財環境保全地区 - 生身天満宮境内と天神山山頂へ続く社叢。参道南側には梅園が広がり、参道北側にかけてはスギの御神木が良好な景観を形成している。
府登録文化財
拝殿 - 1831年(天保2年)の建立。幣殿に相当する部分が附属する希少な拝殿様式。
秋葉社 - 1709年(宝永6年)の建立。かつては神宮寺の延命院の聖天堂という仏堂であった。
観光名所
摂社 - 武部源蔵社、大神宮、秋葉愛宕社、厳島社、国定国光稲荷社。
末社 - 白山姫社、塞社、八坂社、西宮社、八幡宮、紅梅社、白太夫社、老松社、稲荷社、金比羅社。

祭事

毎月25日
月次祭
1月1日
歳旦祭
1月1日~5日
初詣 - 神木焚上、御神酒や合格梅などの接待。
1月第2月曜
成人祭
2月3日
節分祭
3月最終日曜
梅花祭 - 梅園内絵馬堂で菅原道真公慰霊祭として齋行。
5月1日
春季例祭 - 子供神輿、稚児行列巡幸など。
6月30日
夏越大祓式
8月1日
弁天祭 - 厳島社例祭。万灯会。
10月第3日曜
秋季例祭 - 神幸行列、神輿巡幸など。
12月31日
大祓式 - 年越しの万灯会。

歴史

平安時代初期
園部は代々菅原氏の知行地で、小麦山に菅原道真の別邸があったと伝わる。
901年
菅原道真が大宰府に左遷され、園部の代官 武部源蔵は小麦山の邸内に道真の像を安置して生祠として奉斎したと伝わる。
903年
菅原道真が死去し生祠を霊廟に改めた。
956年
霊廟を神社と改めた。
1653年
園部藩初代小出吉親が小麦山を普請する際に現在地に遷座された。

撮影後記

 数日前に園部城跡紀行をアップしたのですが、その園部陣屋があった小麦山の山頂に菅原道真の邸宅があったと伝わります。 全国には約12,000社の天満宮があるそうですが、全国で唯一在命中に生祠(いきほこら)として奉斎したのは生身天満宮のみという。 その奉斎したのは園部の代官であった武部源蔵という者で、現在の社家はその子孫なんだそうです。 非常に親切丁寧な宮司さんでした。

更新履歴

2015年9月17日
初版をアップロードしました。

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