京都市役所

本庁舎

市役所のシンボルである本庁舎は、武田五一の設計により昭和6年に竣工した。ネオ・バロック的特徴を有し、細部装飾は東洋的モチーフ(日本風、中国風、イスラム風、インド風)の意匠が施されているのが特徴である。

京都市役所

京都市役所について

基本情報

名称
京都市役所(きょうとしやくしょ)
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
地下鉄京都市役所前駅すぐ
所在地
京都府京都市中京区上本能寺前町488
サイト
京都市情報館

概要

京都市役所のシンボルである本庁舎は、京都帝国大学建築学科教授の武田五一の設計により昭和2年(Ⅰ期)、昭和6年(Ⅱ期)に竣工した。 正面中央に車寄せを有する玄関、塔を持つなどヨーロッパのネオ・バロック的特徴を有する。 細部装飾は東洋的モチーフ(日本風、中国風、イスラム風、インド風)の意匠が施されているのが最大の特徴で、近代建築史上重要な位置を占めている。 本庁舎第1期は日本の市役所では最古の建築である。

見所

観光名所
本庁舎 - 昭和2年(Ⅰ期)、昭和6年(Ⅱ期)の竣工。京都帝国大学建築学科教授の武田五一らの設計。正面中央に車寄せを有する玄関、塔を持つなどヨーロッパのネオ・バロック的特徴を有する。塔屋の毛筆をかたどったタレット(日本風)、バルコニー下部の舟肘木をモデルとした支え(中国風)、塔屋の正方形の凸凹(インド風)、エントランスホールの葱花形アーチ(イスラム風)と細部装飾は東洋的モチーフの意匠が施されている。
西庁舎 - 昭和6年の竣工。地上3階建て。
北庁舎 - 昭和36年(西棟)、昭和39年(中央棟)、昭和49年(東棟)の竣工。

歴史

明治22年
京都府上京区・下京区に市制施行で京都府京都市が発足し、市制特例により市長は府知事が兼務となった。
明治28年
市会議事堂が竣工して市庁舎として使用された。
明治31年
普通市制が適用され、初代庁舎が京都市議事堂内にて開庁した。
大正6年
増改築で二代目庁舎が竣工した。
昭和2年
本庁舎Ⅰ期が竣工した。
昭和6年
本庁舎Ⅱ期、西庁舎が竣工した。
昭和36年
北庁舎西棟が竣工した。
昭和39年
北庁舎中央棟が竣工した。
昭和49年
北庁舎東棟が竣工した。

撮影後記

 県庁所在地で戦前に建てられた市庁舎が現存しているのは、京都市、名古屋市、静岡市、鹿児島市の4市のみだそうです。 それぞれに竣工年を調べてみました。 名古屋市本庁舎(昭和8年竣工)、静岡市本庁舎(昭和9年竣工)、鹿児島市本庁舎(昭和12年竣工)。 平成26年には名古屋市本庁舎が国の重要文化財に指定されています。 京都市役所では、再来年(2017年)から本庁舎の耐震改修と西庁舎並びに北庁舎の建て替えが行われるそうです。
 なお、寺町通にも面していますが寺社ではないことから「御所・寺町・河原院」ではなく「洛中紀行」で紹介しています。

更新履歴

2015年10月9日
初版をアップロードしました。

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