大蓮寺

安産祈願の寺

1600年創建の川端二条にある浄土宗寺院。数多の女性の産みの苦しみを救済した真如堂の阿弥陀如来の分身を本尊とし、「安産祈願の寺」として信仰が篤い。祇園社から薬師如来像(重文)などの仏像が多数移されている。

大蓮寺

大蓮寺について

基本情報

山号寺号
引接山大蓮寺(いんじょうざんだいれんじ)
別称
安産祈願の寺
宗派
浄土宗
創建
1600年(慶長五年)
開山
深誉
開基
深誉
本尊
阿弥陀如来
札所
洛陽三十三所観音霊場 第8番
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
東山仁王門バス停徒歩3分、京阪三条駅徒歩15分
住所
京都府京都市左京区正往寺町457
サイト
大蓮寺

概要

川端二条にある浄土宗寺院。 多くの女性の産みの苦しみを救済した真如堂の阿弥陀如来の分身とされる阿弥陀如来を本尊とし、「安産祈願の寺」として知られる。 1600年、深誉が応仁の乱で荒廃して行方知らずとなった真如堂の阿弥陀如来を伏見の地で見出し、下京区毘沙門町(西洞院五条)に一宇を建立して安置したことに始まる。 その後に幕府から真如堂へ返還するように命じられ、21日間念仏を唱え続けると阿弥陀如来像が二体に分かれ、そのうち一体を本尊としたという。 明治維新では神仏分離後の廃仏毀釈で、祇園社から薬師如来像(重文)などの仏像が多数移されている。 太平洋戦争での五条通拡幅の強制疎開により現在地に移った。 毎年6月下旬から8月中旬頃びかけて40種類以上の花蓮が咲く。

見所

国重要文化財
薬師如来立像 - 平安時代中期の作で秘仏。祇園社の本地仏であったもので、観慶寺薬師堂の本尊であった。廃仏毀釈で大蓮寺に遷された。
観光名所
本堂 - 平成5年の再建。真如堂の阿弥陀如来の分身とされる秘仏本尊阿弥陀如来立像は、慈覚大師円仁作と伝わり安産に御利益がある。洛陽八番の十一面観音菩薩像、秘仏夜叉神明王像は薬師如来立像と同じく祇園社から遷されたもの。
六勝寺の礎石 - 檀家から寄付され、法勝寺の礎石という。
花蓮 - 6月下旬から8月中旬頃まで40品種以上のハスが次々と開花する。

行事

1月1~5日
十二神将公開
2月初旬~彼岸
涅槃図公開
11月
十夜法要(安産阿弥陀如来お腹仏開帳)

歴史

1600年
深誉が下京区毘沙門町に一宇を建立し、阿弥陀如来を安置した。
1649年
後光明天皇典侍が懐妊されて勅願寺となり、安産祈願がされて皇女一宮内親王を出産した。
江戸時代
有栖川家により念仏道場として厚く信仰された。
明治維新
廃仏毀釈で祗園社観慶寺の仏像が遷された。
明治~大正
18世籏玄教(はたげんきょう)は、健脚で市中を托鉢して走りまわったことから、「走り坊主」と呼ばれた。
昭和19年
太平洋戦争での五条通拡幅の強制疎開により現在地に移り、この地にあった常念寺と合併した。

撮影後記

 東山二条の西寺町通には、字面の如く多数の寺院が甍を並べています。 全てを紹介できそうにないので、いくつか花暦が特徴的な寺院を採り上げたいと思い公開した次第です。

更新履歴

2015年9月14日
初版をアップロードしました。

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