京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
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京都 四季の古都紀行
Kyoto: Ancient Capital for Thousand Years
千本中立売の北東に広大な伽藍を構える浄土宗寺院。 はじめ天台宗で延暦年間(782年~806年)の開創と伝えられ、二十五大寺の一つに数えられていた。 鎌倉時代、後宇多天皇の勅により一条村雲に移り、「村雲寺」とも呼ばれた。 1572年、浄土宗知恩院の末寺となり、1615年に現在地に移転した。 本堂は、礼堂と仏殿を合の間で接続した複合建築で、内部は一部屋とし奥行き9間の大広間を確保している。 江戸時代に定められた「三間梁規制」があったが、役人は違法ともいえず、「日本最古の違法建築」を黙認したという。 東門は朱塗の赤門であることから、寺が「赤門寺」と称せられる。 これらを含む8棟は、火災で焼失後の江戸中期の再建で、近世浄土宗寺院の伽藍配置や建築形式をよく伝え、市の文化財に指定されている。
言葉が悪いですが、サブタイトルを「日本最古の違法建築本堂」としました。 2011年度の京都非公開文化財特別公開で、そう紹介されていたので、そのように書かせてもらいました。 江戸時代、建物の奥行きを3間以内に抑える規制があったそうです。 そこで、3間以上の奥行きを確保するために、まず2棟の建物を建て、後に増築して1棟につなげ、内部に大広間を確保する手法をとったとのこと。 こうして、外から見るとそれぞれ異なる2棟が建っているように見えるのですが、内部は大広間が広がっているのです。
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