梛神社・隼神社

元祇園社

京都に疫病が流行した869年、梛の林中に神輿を置いて鎮疫祭を行ったのが由緒とされる。その後、神霊を八坂神社に遷祀したことから、「元祇園社」と呼ばれる。境内の隼神社は、延喜の制では式内大社であった。

元祇園社

元祇園梛神社について

基本情報

社名
梛神社(なぎじんじゃ)
別称
元祇園梛神社、元祇園社、梛の宮さん
創建
869年(貞観十一年)
主祭神
素戔嗚尊(スサノオ)
旧社格
式内大社(隼神社)
例祭
5月第3日曜
駐車場
専用駐車場なし
交通機関
壬生寺道バス停徒歩3分、阪急大宮駅徒歩5分
住所
京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町17

概要

869年(貞観11年)、京都に疫病が流行したとき、牛頭天王(素戔鳴尊)の神霊を播磨国広峰(兵庫県姫路市)から勧請し、梛の林中に神輿を置いて鎮疫祭を行ったのが由来とされる。 そして神霊を八坂(八坂神社)に遷祀し、当地の住人は花を飾った風流傘を立て、鉾を振り、音楽を奏して神輿を八坂に送ったという。 これが祇園会(祇園祭)の起源と伝わり、八坂神社の古址にあたるので「元祇園社」と呼ばれる。 境内の隼神社(はやぶさじんじゃ)は、延喜の制では式内大社に列格され、大正7年に蛸薬師坊城からこの地に遷祀された。

見所

観光名所
梛神社 - 素戔嗚尊を主祭神とし、宇賀御魂命、伊弉冉命、誉田別尊などを配祀している。
隼神社 - 延喜式では式内大社に比定され、朱雀院の鎮守社として祀られていた。大正7年に移祀された。建甕槌神(タケミカヅチ)を主祭神とする。
摂社 - 田中社、稲荷社。

祭事

2月3日
節分祭
5月第3日曜
梛神社例祭(氏神祭) - 少年勤王隊、獅子、剣鉾、花傘などが氏子域を巡行。祇園会(祇園祭)の起源ともいわれる。
6月30日
夏越祓 - 茅の輪くぐり。
11月第3日曜
隼神社例祭(火焚祭)
11月23日
新嘗祭、勤労感謝祭
12月31日
大祓式

歴史

860年
隼神社が蛸薬師坊城(壬生御所ノ内町)に鎮座していた。
869年
梛神社が創祀されたと伝わる。
927年
隼神社が四条坊内坊城小路に移され、「延喜式」神名帳では京中坐神三座の式内大社に列せられた。
江戸時代
田圃の中の小祠であった。
明治7年
梛神社が復興された。
大正7年
隼神社が現在地に遷祀された。
昭和4年
現在の社殿が建立された。

撮影後記

 八坂神社の参道にあたる四条通を坊城通まで西進した四条坊城の辻に御鎮座されています。 かつて一帯には広大なナギの杜が広がっていたといいます。
 梛神社の隣に建っている隼神社は、延喜式神名帳で京中の3座のひとつに記載されています。 他に二条に2座ありましたが廃絶され、唯一の式内社として残っています。 江戸時代に「隼」が訛って「ハヤクサ」と読まれたことから、瘡(くさ)などの皮膚病の御利益があるそうです。

更新履歴

2015年1月26日
初版をアップロードしました。

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