光福寺

蔵王堂

久世にある955年創建の西山浄土宗寺院で「蔵王堂」と通称される。室町期から地域拠点になっており、農村を中心に六斎講が行われていた。毎年8月31日、この「久世六斎念仏」が奉納され、国重要無形文化財となっている。

光福寺

光福寺について

基本情報

山号寺号
医王山光福寺(いおうざんこうふくじ)
別称
蔵王堂、蔵王堂光福寺
宗派
西山浄土宗
創建
955年(天暦九年)
開山
浄蔵貴所
本尊
蔵王権現
札所
京都洛西観音霊場 第19番
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
JR桂川駅徒歩10分
住所
京都府京都市南区久世上久世町826

概要

久世にある西山浄土宗寺院で、「蔵王堂」と通称される。 955年、平安時代の修験者であった浄蔵貴所によって創建された。 平安京の裏鬼門の地にあたることから、村上天皇の勅願寺に列せられている。 かつて「京の七森」のひとつともいわれた広大な社叢の名残を留める境内には、忿怒降魔の相を表す室町時代作の蔵王権現像が祀られている。 室町時代から江戸時代、蔵王堂は地域の拠点になっており、上久世の農村を中心に上久世六斎講が行われていた。 毎年8月31日には、この「久世六斎念仏」が一般公開され、国の重要無形文化財に指定されている。

見所

観光名所
本堂 - 開基の浄蔵貴所像が安置されている。
蔵王堂 - 室町時代作の蔵王権現像が祀られ、忿怒降魔の相を表している。
蔵王の森 - 市保存樹の樹齢200年以上の大クスノキ3本が境内を取り囲むよう立っている。社叢に仁王門、拝殿、薬師堂、弁天堂、子守勝手社などが建っている。かつて一帯には「京の七森」のひとつともいわれた広大な森が広がっていた。

行事

8月31日
八朔祭(久世六斎念仏) - 久世六斎保存会によって、国の重要無形文化財に指定されている久世六斎念仏踊りが一般公開される。室町時代から江戸時代、蔵王堂は地域の拠点になっており、上久世の農村を中心に行われていた上久世六斎講が奉納される。

歴史

955年
修験者 浄蔵貴所によって創建された。
平安時代
平安京の裏鬼門の地にあたり、村上天皇の勅願寺となった。
室町時代
真言宗の東寺(教王護国寺)支配下にあった。
近世
地域の拠点になって上久世の純農村地帯を中心に継承されてきた上久世六斎講が行われていた。
江戸時代
三鈷寺の末寺となった。

撮影後記

 陸上自衛隊桂駐屯地の東側、久世橋の西岸にある寺院です。 かつては、下鴨神社の糺の森や鷺森神社の鷺の森のような広大な社叢が広がっていたそうで、現在も鎮守の杜としてかつての名残を留めています。 衛星画像で上空から俯瞰すると、この辺り一帯は住宅街と畑が広がり、この森以外に主だった樹林が見当たりません。
 この鎮守の杜に大小八つもの堂宇が構えています。 知りませんでしたが、ワイルドな雰囲気の重盛三玲作庭による石組庭園もあるそうです。 どれも叢林と草生に覆われ、周辺とは異なる空間にいるようです。

更新履歴

2013年2月21日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

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