さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
PHOTOGRAPH.PRO
スマホでも閲覧できるようになりました
さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
須坂市米子の東照寺に立つ幹周5.3mに及ぶシダレザクラの巨樹である。 参道入口左手の墓地に立ち、樹下には陰刻が判断できないほど鄙びた多数の墓石が見られる。 樹勢は旺盛であり、洋傘を広げたかのように咲き誇る。 浄土真宗本願寺派東照寺は、元禄14年(1701年)に千曲川の洪水で流失し、翌年に米子村名主の招聘により当地に移転再建された。 樹齢は約350年~400年と推定され、移転される前から生育していたと考えられる。 当該地の敷地が一段高くなっており、移転前に中世に由来する居館跡であった可能性もある。 一帯の景観美を高め、米子の歴史を語る文化財として貴重であることから、市の天然記念物に指定されている。
ここは、時間帯を変えて訪問し、それぞれ撮影しました。 境内には「咲けはつい 散り行く花の 浮世哉」という句碑があります。 現地の解説版によれば、幕末から明治にかけて須坂俳諧の師匠であった桃源舎錦洞の弟子が、このシダレザクラが散る光景を詠んだものともいわれているそうです。
フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。