さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
飯田市江戸町の正永寺に、樹幹片側だけに張り出した枝から花が咲く、特異なシダレザクラの老木が立っている。 曹洞宗正永寺は応永15年(1408年)飯田城主坂西由政の開基で、文禄3年(1594年)京極高知の城下町開発に伴って現在の場所に移された。 このサクラは、その頃に植栽されたと推定される。
艶美な枝垂桜が咲く黄梅院の西隣にある寺院で、ご覧の通りの老木です。 天保3年(1832年)と明治35年の火災で本堂は焼失し、このサクラも類焼してしまったがゆえ、このような哀れな姿になってしまったのかもしれません。 一説には、サクラをこよなく愛でた飯田藩主の脇坂安政(飯田藩主1657年~1672年)が、兄の菩提を弔うために「弥陀の四十八願の桜」として、藩内各所に植えた名残のサクラともいわれます。
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正永寺のしだれ桜は一昨年枯れて切り倒され
この春撮影に行った際は2m弱の2代目が
植えられていました