さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
下伊那郡豊丘村に1本のシダレザクラ古木が自立し、その樹下に左右55体ずつ全部で110体の庚申塔が整然と並んでいる。 文政十一年(1828年)林原の富豪であった大原信富が、地域の繁栄を祈願して近郷郷村から依頼されて建立したもので、「百体庚申」と呼ばれている。 大原信富は、最上段中央に石像庚申像と由来碑を安置し、その傍らにサクラを記念植樹したと今に伝える。
江戸時代末に大原信富が参道最上段中央に設置した由来碑に刻まれている文は以下になります。
「庚申の日にお庚申様を祭る式事を行い、これを七度守れば三尸の災いを滅除することが出来る。
私は大原の庵寺の尼さまと相談して私の所有する山林の林横手へ百体の庚申様をお祀りすることとなった。
村内外の人々も大勢で庚申の碑を建てた。
私はこの碑面にそのわけを書いて、天帝に謝し仲間のともがら互いに譲り合い、平和に長く子孫が繁栄することを祈念する。」
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