さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
伊那市富県北新区の今泉薬師堂の傍らに立つ推定樹齢150年以上のシダレザクラ。 伊那市指定の天然記念物である。 全面にウメノキゴケ等の地衣類が生え、樹肌の窪みにはエゾデンダ類の常緑性シダが着生している。 風当たりの強い側は大枝が欠損し、高所まで片側の樹肌が削られ、損傷が激しい。 薬師堂の薬師如来は、眼と子育ての薬師として信仰が篤く、特に眼病に霊験があるとされ、快癒すると小石に穴を開けて奉納する習慣があったという。
伊那で「薬師堂のシダレザクラ」と云えば、高遠町の「勝間薬師堂のしだれ桜」が人気がありますが、ここで紹介しているのは「今泉薬師堂のしだれ桜」になります。
現在のところ、今泉薬師堂の方のみが市の天然記念物に指定されています。
多聞に、梅は枝を桜は花を見るものとも云われ、樹勢旺盛な前者のサクラは、まさに花を見るもの。
樹勢衰退が目立つこの樹は、地衣類に覆われシダ類が活着した幹を見てくれと云わんばかりでした。
樹は何一つ言葉を発しないのですが、シトシト雨が降る中、そんなことを考えながら撮影したのを覚えています。
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