さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
上伊那郡箕輪町の中曽根地区に立っているエドヒガンザクラの大木。 地上1.5mから二枝に分かれ、花色や開花時期がそれぞれ異なることから、二本の桜が癒着したとも言われている。 樹勢は旺盛で、樹幹内部の空洞は明治35年の落雷による火災の焼け跡である。 樹下に桜の所有者である伊藤家の氏神である熊野権現の祝殿が祭られていることから、「権現桜」とも称せられる。 伝承によれば、当地がまだ原野だった平安時代、黒澤山の扇状地の扇央部に、樅木川の流れによって流れ着き根をおろしたものと伝わる。 中曽根の集落が拓かれたのは、慶安2年(1648年)頃で、まだ原野だったこの地を開墾して入植した七戸が始まりといわれる。 昭和15年、伊那高等女学校長であった八木貞助先生によって紹介され、広く知られるようになった。
環境庁の第4回 自然環境保全基礎調査資料によれば、幹周り5.1メートル(株立で8.2メートル)もの巨桜で、樹勢も旺盛で信州の三指に入るともいわれる銘桜です。 伝承では樹齢1000年ともいわれ、樹齢700年と記載されているサイトも散見されました。 環境庁の調査では推定300年以上とあり、中曽根集落が拓かれた江戸時代の慶安2年(1648年)を基にしているものと思われます。 東側の樹幹の風格から推定樹齢700年も誇張ではない気がします。
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