さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
上野公園の寛永寺開山堂であった輪王寺両大師堂には、「御車返しの櫻」と命名された古木が自立している。
サトザクラの栽培品種である御車返で、(後水尾天皇が京の寺で花見を終えた帰路、花の余りの美しさに牛車を返して再びご覧になったという伝説がある江戸初期からの品種である。)
後水尾天皇皇子である守澄法親王が、初代輪王寺門主となった御縁で植えられたといわれ、「江戸遊覧花暦(江戸名所花暦)」では、28品のサクラのひとつとして紹介されている名桜である。
※()内は別品種である「御所御車返」の説明。
「御車返」は、牛車に乗った二人が、通りすがりの桜を一重か八重かで論争になり、御車を引き返して確かめたことから、一名「八重一重」とも呼ばれる。また、鎌倉桐ヶ谷にあったことから、「桐ヶ谷」とも呼ばれる。
上野公園内の東京国立博物館の東側に両大師(輪王寺)の伽藍があります。
上野公園は、もとは寛永寺の境内地で、大噴水の場所に根本中堂、東京国立博物館の場所に本坊が建っていました。
輪王寺は、寛永寺の伽藍の一部でした。
このサトザクラは、上野公園のソメイヨシノが散り果ての頃に満開となる遅咲きなので、見頃時期には注意してください。
なお、上の方で鎌倉由来の桜と記述しましたのは、専門家が出版した書籍を参考にしたもの。
自宅すぐそばに極楽寺という寺があるのですが、そこに北条時宗お手植えと伝わる御車返し「八重一重咲分桜」というものがあります。
ただ、このサクラと花色も随分と異なるので、実際、何が正確で何が間違いなのかは正直見当が付きません。
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