さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
東京大学大学院理学系研究科の附属施設である小石川植物園には、ソメイヨシノを中心として数多くのサクラが植樹され一般開放されている。 そのなかには、日本最長寿の染井吉野ともいわれる樹がある。 高橋俊一氏の「小石川植物園の樹木」によれば、明治8年、(1875年)、文部省教育博物館附属小石川植物園となった時に、園長の内山富次郎らが染井村から苗木を担いで運んで植えたという記録があることから、推定樹齢140年の古木とも考えられる。 また、染井吉野の学名「Prunus yedoensis Matsum(Cerasus × yedoensis 'Somei-yoshino')」 は、矢田部良吉初代植物学教授の助手を務め、初代植物園園長となった松村任三教授によって、明治34年(1901年)に植物学雑誌一五巻で発表された。 命名の基準となるタイプ標本(基準標本)は、園内の木から採集されたものだが、標本木がどの木であるかは同定されていない。
「日本さくら名所100選」には選定されていませんが、個人的には隅田公園と入れ替えてもいいくらいの素晴らし名所だと思います。
9つの選定基準も全て満たしていますし。
今回の訪問目的は、千本桜の方ではなく、単木の方。
弘前公園に「日本一古いソメイヨシノ」という単木を見たことがありますが、明治15年(1882年)植樹とされています。
一方、小石川植物園の方は、明治8年(1875年)植樹という記録が残っています。
徳川将軍家の植木職であった伊藤政武が没した1756年以前に植えられたと考える説もあるようです。
もし代替わりしていないとすれば、小石川植物園の方が「日本一古いソメイヨシノ」ということになります。
江戸時代の染井村とも近く、最高学府の植物園だったことから、あながち間違いではないかもしれません。
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