鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
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鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
1260年創建の大町にある日蓮宗本山(霊跡寺院)。 嘗てこの地は、比企尼(頼朝乳母で頼朝を20年間支援し続けた)や比企能員(よしかず)(頼朝に仕えた御家人で比企尼の養子)ら比企氏の屋敷があり、比企谷(ひきがやつ)と呼ばれる。 頼朝の死後、比企氏と北条氏の間で主導権争いが起き、能員は討たれ、比企一族は比企谷の小御所に篭り、屋敷に火を放ち自刃した。(比企能員の変 / 比企の乱) その後、比企の乱で生き残った比企能本が、屋敷のあったこの地に法華堂を建立し、帰依していた日蓮に献呈し、父 能員の法名「長興」、能本の母の法名「妙本」を取って「長興山妙本寺」と号した。 その後、日朗が池上本門寺との住持を兼ね、日蓮宗比企谷(日朗)門流の重要拠点となった。 祖師堂は鎌倉最大級の木造建築で、池上本門寺と身延久遠寺の像とともに「一木三体の像」と伝わる日蓮聖人座像を安置する。 境内には比企の乱で滅亡した比企一族の供養塔や源頼家の嫡子 一幡が幼くして自刃し、焼け跡からわずかに見つかったという袖を埋めたという袖塚が残る。
鎌倉駅から徒歩で10分弱、都会の喧騒から逃れるにはもってこいの場所です。
夏目漱石の小説「門」の主人公である宗助は、北鎌倉の円覚寺に踏み入れたとき、世の中と寺の中の区別を悟りましたが、ここもそんな感じでしょうか。
ダウンタウンから程近い場所でも、春は新緑、夏は蝉時雨、秋から冬は紅葉と、四季折々の風情が残っているのが鎌倉の鎌倉たるところですね。
寺域がある比企谷の谷戸は、比企氏一族が滅亡した霊域。
裏手墓地から裏山の祇園山ハイキングコースにも抜けれますので、東勝寺合戦で北条高時ら北条氏一門が滅亡した東勝寺跡に向かってみるのもいいかもしれません。
北条氏に滅ぼされた比企氏の小御所、その北条氏が滅んだ腹切りやぐらが谷ひとつ隔てた場所にあるのが、なんともなんとも。
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