鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
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鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
龍ノ口法難跡に建つ日蓮宗本山。 龍ノ口のこの地はかつて刑場跡で、「立正安国論」などで幕府の政策を批判したと見なされた日蓮が処刑されそうになった霊跡である。 寺伝では、弟子の日法が1337年に草庵を結び、自作の日蓮像を安置したのが始まりと伝わる。 また、日蓮の直弟子の六老僧の誰かが建てたという説も存在する。 その後、慶長年間に地元津村の島村采女が土地を寄進し、日尊によって祖師堂が建てられ、本格的な寺院として整えられたという。 明治16年頃までは住職を置かず、山号を龍口山とする片瀬・腰越の八つの寺が順番に入寺し霊跡を守ってきた(龍口寺輪番八ヶ寺)。 毎年9月に行われる「龍口法難会」では、万灯が奉安され、門前には夜店も立ち並び、賑わいを見せる。
日蓮の三大法難(四大とも)の中でも、最後にして最大のピンチに陥った場所に建つ大寺院です。
伝説では、日蓮が目をつぶり御題目を唱えると、首切り役の武士が刀を振り上げた瞬間、闇夜にも関わらず江ノ島の方から閃光が走り、太刀取りは目をくらまし刀は折れ、周囲の人間は皆逃げてしまったそうです。
これを聞いた鎌倉の時宗は、日蓮の処刑を中止したという伝説。
法華経信者が聖人にカリスマを持たせるため仕組んだとか、大きな流星が落下したとかあるようですが、実際は、なぜ日蓮の処刑が中止になったか気になるところです。
現在は藤沢市になりますが、鎌倉時代、この辺り一帯は龍ノ口刑場と呼ばれる処刑場で、「一遍上人絵巻物」からも腰越に属していたと考えられています。
以前掲載した常立寺もそうですが、藤沢より鎌倉の歴史に深くかかわっている場所であり、鎌倉特集に掲載してあります。
また、深沢から龍ノ口に至る山が、峰が五つ谷が四つで、江ノ島の弁財天と結び付けて、五頭龍伝説を生んだ地とも伝わります。
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