鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
PHOTOGRAPH.PRO
スマホでも閲覧できるようになりました
鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
外観はハーフティンバーとスパニッシュを基調とし、内部はアールデコ調、それでいて日本らしい切妻屋根という和洋折衷の鎌倉文学館。
「長楽寺ヶ谷」という谷(やつ)地形を利用して建てられているので、邸宅にたどり着くまでゆるやかなスロープが続き、庭園から見ると背後に山が見えます。
邸宅の2階にあがると、窓からは長谷の町並みと由比ヶ浜の紺碧の海が望め、こんなとこに住んでみたいものです。
話を入口まで戻しましょう。
入口の右側に「長楽寺跡」の石碑が立っています。
それを読むと、鎌倉時代、この場所には長楽寺という寺院があったそうです。
調べてみると、1225年に北条政子が頼朝の菩提を弔うために創建したとのことです。
実のところは、それより後に法然の孫弟子の智慶が開いたとみられ、七堂伽藍の大寺院ではなかったかと云われています。
元弘年間(1331年~1333年)に焼失したらしく、善導寺(大町の安養院)に移されたとのことでした。
鎌倉には、土に埋もれた数々の歴史があるもんですね。
明治23年、東京本郷の前田家(加賀前田家)の別邸として、長谷のこの地に建てられたのが起源。 涛(なみ)を聴く「聴涛山荘」と命名された和風邸宅だった。 大正12年、関東大震災で倒壊。 すぐに建て直され、鎌倉時代、この谷には長楽寺があったことから「長楽山荘」と名付け、和洋折衷の邸宅が建てられた。 現在の邸宅は、昭和11年に16代当主・前田利為氏が改築したものである。 戦後、デンマーク公使や内閣総理大臣・佐藤栄作が別荘として借り、閣議を開いたこともあった。 近所に住んでいた川端康成は、ここを訪れ交流を深め、鎌倉文士の小林秀雄や永井龍男もここを訪れた。 さらに、三島由紀夫は別邸を取材し、小説「春の雪」に描いた。 昭和58年、前田家より鎌倉市に寄贈された。 昭和60年、「鎌倉文学館」として改築され一般公開。 現在、10万冊を収蔵できる収蔵庫も増設され、鎌倉ゆかりの文学者の著書・原稿・愛用品などが展示されている。 庭園の南側には600㎡ほどのバラ園があり、春から初夏にかけて「バラまつり」が開かれ大勢の人で賑わう。
住所: 神奈川県 鎌倉市長谷1丁目5-3
フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。