上行寺

六浦のお祖師さま

六浦にある日蓮宗寺院で、「六浦のお祖師さま」として親しまれている。六浦湊で回船問屋を営んでいた六浦平次郎(後の日荷)が、日祐に帰依し、鎌倉時代に創建された。寺には、日蓮の「船中問答」の逸話も残る。

上行寺

上行寺について

基本情報

山号寺号
六浦山上行寺(ろっぽざんじょうぎょうじ) 
別称
六浦のお祖師さま
宗派
日蓮宗
創建
鎌倉時代
開山
日祐(にちゆう)
開基
日荷(にっか)
本尊
日蓮上人像
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
京急金沢八景駅徒歩10分
住所
神奈川県横浜市金沢区六浦2丁目2-12

概要・歴史

六浦にある日蓮宗寺院で、「六浦のお祖師さま(おしっそさま)」として親しまれている。 鎌倉時代に日祐が創建したと考えられ、創建当初は真言宗の金勝寺と号していた。 日蓮宗上行寺に改宗したのは、日祐(中山法華経寺第三世)のときである。 開基の日荷は、もと六浦平次郎といい、六浦湊で回船問屋を営む財力豊かな商人だったが、後に日祐に帰依した。 寺伝によれば、1254年、房総から海路鎌倉を目指す日蓮が、船中で下総若宮の領主 富木胤継(中山法華経寺開祖)と乗り合わせて船中問答し、胤継の祈願寺であった六浦の金勝寺に着き、胤継は日蓮に帰依したという。 本堂の前には、日荷が身延山より持ち帰ったものだと伝わる樹齢600年のカヤノキが立っている。

見所

市文化財
宝篋印塔(壬辰銘)
観光名所
本堂 - 安置されている日蓮上人像は、日法が彫ったもので、「六浦のお祖師さま」として親しまれている。
山門 - 茅葺の門。
船繋ぎの松跡 - 日蓮が乗ってきた船を繋いだ松といわれていたが、昭和22年に枯れた。
榧(カヤ) - 日荷が身延山より持ち帰ったものだと伝わる樹齢600年のカヤノキ。榧の根元には日荷の墓がある。
上行寺東遺跡 - 1984年に発見された中世のやぐら群。遺跡の大部分は破壊されてマンションが建設されてしまった。源頼朝が六浦の山中に創建したという浄願寺跡ではないかと考えられている。

撮影後記

 六浦にある寺院です。 「新編武蔵風土記稿」によれば、「徒然草」の作者、吉田兼好は、上行寺東側の裏山に庵を結んで5~6年も住んでいたそうです。 中世の六浦は、海岸線がこの辺りまで来ていたそうですから、草庵から毎日、海を眺めて暮らしていたのかな。 また、太田道灌の有名な山吹の逸話で、笠を借りようとして立ち寄った貧しい娘の家も裏山辺りにあったとか聞きます。 いろいろ歴史ロマンが膨らみます。

更新履歴

2012年7月6日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年11月14日
ギャラリーに作品を1点追加しました。

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